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1996 Fiscal Year Annual Research Report

シグナル・レセプター両性のVSG

Research Project

Project/Area Number 07670295
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

福間 利英  久留米大学, 医学部, 教授 (90125146)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原 樹  久留米大学, 医学部, 助手 (30238159)
江下 優樹  久留米大学, 医学部, 講師 (10082223)
KeywordsTrypanosoma b. gambiense / VSG / VAT / 発現変換 / 変異の制御
Research Abstract

アフリカトリパノソーマは,虫体表面を覆う変異性の糖蛋白質(VSG)の抗原型を変えるという策により宿主からの排除作用をまぬがれる。このような寄生体の防御機構を理解することは感染症の予防や治療につながる。Trypanosoma b. gambienseを用いて宿主からの免疫反応を介した攻撃をかわす変異VSGの発現スイッチにおける制御について検討している。Wellcome株のVSGでKuTat1,KuTat2,そしてKuTat3についてもモノクロナル抗体(Mab)が得られた。Mabを用いて治療すると,KuTat1の原虫をクローン化しておいても,1×10^8に達する時点ではすでにKuTat2,あるいはKuTat3のVATを示す原虫が,10^<-5>〜10^<-4>の割合で含まれている。そのようなVATによる原虫数比を知る方法として,Mabを利用して原虫を蛍光ラベルしてFACSにより解析することを考えたが,1 : 10^3のオーダーまでは可能であるが,1 : 10^4以上の精度では決定できないことが判明した。もう一つ,リシンA鎖結合Mabを用いて選別する方法を試みた。リシンA鎖のみでは原虫は死なず,リシンA鎖結合Mabにより選択的に除くことが可能であることがわかったが,原虫が死ぬまで時間を要することから,残った正味の原虫数を知ることができない。In vivoでは,VATによる原虫の増殖速度に大きな差はないが,In vitroでは一定しない結果が得られ,現在の培養法ではVAT比の変化を解析するのに限界のあることが判明した。VSG遺伝子について,トリパノソーマ原虫のmRNAが共通して有する5′側のミニエクソン配列と,3′側にあるT.bruceiに共通な配列のともに18ヌクレオチド配列をプライマーとして,RT-PCR法により血流型VSGに加えてメタサイクリックVSG遺伝子(M-VSG)もクローニングすることができた。M-VSGは血流型になった時点でも保持されていることが確かめられ,これが優位に出現するVSGの一つではないかとして位置づけられる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Toshihide Fukuma: "Trypanosomatidae genus Leishmania and vector Lutzomyia on epidemiology of leishmaniasis in Tabasco, Mexico." 久留米大学比較文化研究所紀要. 17. 57-86 (1996)

  • [Publications] Toshihide Fukuma,Yuki Eshita: "African trypanosomiasis : The possibility of vaccine development." 日本国際保健医療学会雑誌. 10. 39-41 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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