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1995 Fiscal Year Annual Research Report

緑膿菌鉄獲得系遺伝子群の発現制御機構

Research Project

Project/Area Number 07670314
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

津田 雅孝  岡山大学, 理学部, 助教授 (90172022)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中澤 晶子  山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
Keywords緑膿菌 / 鉄獲得系 / シデロフォア / レギュロン / 転写制御 / 病原性因子 / 環境応答
Research Abstract

緑膿菌の鉄レギュロン構成員であるシデロフォア(ピオベルジン)合成(pvd)遺伝子群の転写は、正の制御因子PvdSを必要とするとともに、鉄レギュロン全体の転写を高鉄濃度条件で抑制するレプレッサーであるFurにより抑制される。本研究では、pvd遺伝子群発現に対するFurとPvdSの両制御因子の作用機序と、他の病原性因子発現へのPvdSの関与の検討を行った。
1.転写にPvdSを必要とする3種のpvd構造遺伝子群プロモーター領域の塩基配列を決定した。Furにより転写抑制される遺伝子群上流に共通して存在する塩基配列(Fur box)と高い相同性を示す塩基配列はいずれのプロモーター領域にも存在しなかった。また、Fur titration assayにおいても、Furが結合できる塩基配列を検出できなかった。
2.pvdSプロモーター領域にFurが結合できる塩基配列の存在をFur titration assayで検出した。さらに、染色体上のpvdS遺伝子にプロモーター欠損xylE遺伝子をオペロン融合させた変異誘導体株でのXylE活性の鉄濃度応答性を検討したところ、pvdSの転写は高鉄濃度条件で抑制され、低鉄濃度条件で脱抑制されることが判明した。1と2の成果より、高鉄濃度条件でのpvd構造遺伝子群の転写抑制はFurがpvdSの転写を直接的に抑制することに起因し、Furが複数のpvd構造遺伝子群の発現を直接的に負に制御する可能性は極めて低いと結論された。
3.pvdS突然変異株のアルカリプロテアーゼ産生量は、低鉄濃度条件下では野性型株の1/4に減少していた。また、高鉄濃度条件下では野性型株と同様に本プロテアーゼの産生は認められなかった。このことより、PvdSはシデロフォアのみならず、高鉄濃度条件で産生が抑制されるアルカリプロテアーゼの産生にも正の制御因子として働くことが明らかになった。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Hiroaki Miyazaki: "A positive regulatory gene,pvdS,for expression of pyoverdin biosyntheric genes in Pseudomonas aeruginosa PAO" Molecular and General Genetics. 248. 17-24 (1995)

  • [Publications] 津田雅孝: "シュードモナス属細菌のトランスポゾンの解析とトランスポゾンを用いた分子遺伝学的解析" 日本細菌学雑誌. 50. 947-959 (1995)

  • [Publications] 津田雅孝: "緑膿菌の鉄獲得系遺伝子群の解析" 緑膿菌感染症研究会講演記録. 29. 65-69 (1995)

  • [Publications] Mitsuko Abe: "A genetic analysis system of Burkholderia cepacia : construction of mobilizable transposons and a cloning vector" Gene. (印刷中). (1996)

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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