1995 Fiscal Year Annual Research Report
サイトメガロウイルス感染防御におけるマクロファージの役割
Project/Area Number |
07670345
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木村 元喜 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00031964)
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Keywords | サイトメガロウイルス / マウス / 生体防御 / 免疫抑制 / アポトーシス / マクロファージ / T細胞 / 肺感染 |
Research Abstract |
マクロファージは微生物感染における初期防御の主要な細胞性防御因子である。ウイルス感染防御におけるマクロファージの役割を解明するために、本研究ではマクロファージに富む臓器である肺のマウスサイトメガロウイルス急性感染モデルを、アダルトマウスに作成した。 8〜10周令のBALB/c雌マウスに、全身麻酔を施し、手術的に開胸し、経気管的に、種々の濃度のウイルス(液量100μl)を接種した。経時的にマウスを殺し、各時点における肺および主要臓器内のウイルス量をプラーク形成法により測定した。肺内のウイルス量は、24hで1/10^4に減少した(第1相)。その後72hから10^<4-5>倍に増加(ウイルス増殖)した(第2相)。72hまで4wまでの間ウイルス量に増減はなかった(第3相)。4wから5wの間にウイルス量は急速に減少し、検出限界以下となった(第4相)(完全排除)。肺以外の臓器でのウイルス量の時間的推移は臓器間で異なり、各臓器に特徴的であった。肺内ウイルス量の時間的推移が、第1相から第4相の特徴的な期間に分けられるとする実験結果が得られたことは、本研究の目的にかなうマウスサイトメガロウイルス急性感染の実験モデルが作成されたことを意味する。 ここに作成された感染モデルをつかって、肺胞マクロファージの抗ウイルス的役割の有無を調べる実験を行った。肺胞マクロファージをブロックしたマウスと非ブロックマウスの感染の比較した。得られた結果から、マクロファージは第1相、第2相、第3相において抗ウイルス的に働いていることが判明した第4相についての結果は未だ得られていない。 今後、この実験モデルを用いて研究をさらに発展させることにより、ウイルス感染防御におけるマクロファージの役割が、防御の全体像の中に位置づけられることが期待される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hiroki, Yoshida.: "Induction of apoptosis of T cells by the infection of mice with murine cytomegalovirus." J. Virol.69. 4769-4775 (1995)
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[Publications] Mamoru, Harada.: "The antitumor activity induced by the in vivo administration of activated B cells....." Cell. Immunol.161. 132-137 (1995)
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[Publications] Takesi, Mitsui.: "E1A-3Y1 cell-specific toxicity of tea polyphenols and their killing mechanism." Int. J. Oncol.6. 377-383 (1995)
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[Publications] Mamoru, Harada.: "Priming with donor spleen cells and activated B cells can induce a prolonged survival..." Transplantation. 60. 517-519 (1995)
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[Publications] Hideki, Tamura.: "Dependency of efficiency of transformation by simian virus 40 on the proliferative..." Int. J. Oncol.7. 273-278 (1995)
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[Publications] Mamoru, Harada.: "Concomitant immunity against tumor development is enhanced by the oral administration..." Cancer Res.55. 6146-6151 (1995)