1995 Fiscal Year Annual Research Report
抗体遺伝子のエンハンサー活性と体細胞突然変異発現に関する研究
Project/Area Number |
07670377
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
東 隆親 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (00028234)
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Keywords | 免疫グロブリン遺伝子 / 体細胞突然変異 / トランスジェニックマウス / エンハンサー |
Research Abstract |
免疫グロブリンのH鎖(IgH)遺伝子は5′上流のプロモーターおよびJ-Cイントロンエンハンサー(μEn)とCα遺伝子の下流に存在するエンハンサー(3′En)によって発現が制御されている。我々はこれまでに、これらの制御エレメントが体細胞突然変異の発現に重要な役割をもつことを示してきたが、その分子生物学的意味は不明であった。本研究では次前に作製したIgプロモーターとμEnで発現が制御されるレポーター遺伝子としてChloramphenicol Acetyl Transferase(CAT)を導入したトランスジェニックマウスにおけるCATの発現を指標に、B細胞分化過程におけるμEn活性の変動を調べた。これまでの研究ではμEnはB細胞の全ての分化過程で活性を保持するものと考えられていたが、CAT-マウスから調製したハイブリドーマの多くは在来のIgを産生しているにもかかわらずCATの発現が停止していることから形質細胞ではμEnの活性は抑制されていることが推定された。今後記憶B細胞におけるμEn活性を検討する予定である。
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[Publications] Dustin,L.B.: "Antigen-driven differentiation of Naive Ig-transgenic B cell in vitro" Journal of Immunology. 154. 4936-4949 (1995)
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[Publications] Taketani,M.: "Role of conserved amino acid residnes in the complementarity determining region" Molecular Immunology. 32. 983-990 (1995)