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1995 Fiscal Year Annual Research Report

産業、環境および地域保健における免疫および分子遺伝学的研究

Research Project

Project/Area Number 07670424
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

谷川 武  筑波大学, 社会医学系, 講師 (80227214)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 和仁  東京大学, 医学部, 助教授 (00158370)
Keywords喫煙 / CD4+CD29+細胞 / HLA / HLA-DP0501 / 水銀暴露 / T細胞分画 / 混合有機溶剤 / ナチュラルキラー細胞
Research Abstract

1.喫煙者によるCD4+CD29+細胞数の選択的増加は喫煙という慢性抗原暴露に対する反応と考えられる。喫煙者および非喫煙者の主要組織適合抗原(HLA)のD領域を同定し、CD4+CD29+細胞数の増加の有無との関連を検討することによりこの反応の差異が遺伝的素因によるものか否かを明らかにするための研究を行なった。本年度はまずパイロットスタデイとして35名の喫煙者のCD4+CD29+細胞数の測定ならびにHLAのD領域の同定を実施し、喫煙によってCD4+CD29+細胞数が増加する群ではHLA-DP0501遺伝子保有率がCD4+CD29+細胞数が増加しない群よりも有意に高いことを見出した。さらに約400名の喫煙者のリンパ球分画を測定し、現在HLAのD領域の同定のためのDNA抽出が進行中である。来年度以降にHLAのD領域の同定ならびに解析を行なう予定であり、本研究は計画どおりに進んでいる。
2.韓国の水銀暴露者の免疫能を調べる目的で昨年9月に韓国にて水銀取り扱い作業者ならびに対照群の健診および採血を行ない、日本にて免疫指標を測定した。現在、結果の解析中である。来年度に成果の公表が可能であり本研究も計画どおりに進行中である。
3.混合有機溶剤暴露作業者16名のリンパ球分画を高暴露時と低暴露時に測定し、血中トルエン濃度との関連とともに免疫指標の変動を検討し、混合有機溶剤高暴露時ではナチュラルキラー(NK)細胞数ならびにCD4+CD45RA+T細胞数が低下する一方でB細胞数が上昇することを見出した。さらにこれらのリンパ球分画数の変動が血中トルエン濃度の変動と密接に関連していることを明らかにした。当初予定していたバングラデシュにおける癩病に関する研究が不可能となった代りに本研究を含め来年度以降、産業、環境および地域における免疫および分子遺伝子的研究をさらに発展させていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 谷川 武 他: "喫煙による末梢血CD4+CD29+細胞数上昇作用と遺伝素因との関係-予備調査-" 日本公衆衛生雑誌. 42. 329 (1995)

  • [Publications] 谷川 武 他: "有機溶剤作業によるナチュラルキラー,TおよびB細胞分画数の変動-血中トルエン濃度変動との関係-" 産業衛生学雑誌. 38(印刷中). (1996)

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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