Research Abstract |
本研究では、中高年者を対象に健康調査を実施し,健康感,既往歴,自覚症状,ストレスの状況,ライフスタイルの状況,余暇生活の状況など,幅広い調査データをもとに,各要因と健康状態との関連を探り,ポジティブな側面からの健康指標を構築することをねらっている。 平成7年度の研究計画では,綿密に計画された健康調査を実施することが目標であった。そこで,平成8年1月27日〜2月20日の期間において,茨城県阿見町に居住する65歳以上の住民全員を対象として,健康調査を実施した。調査の概要は,以下の通りである。 まず,住民台帳に基づき,平成7年11月1日の時点において,年齢が65歳以上の高齢者を調査対象としてリストアップした。その作業により,男性2289名,女性3081名,合計5370名の高齢者が調査対象としてリストアップされた。調査方法としては,質問紙による訪問留置法を用いた。まず,調査員が各家庭を訪問し,調査の目的を説明した上で調査票を配布し,約1週間後に再度訪問して調査票を回収するという手順で実施された。 その結果,男性2095名,女性2785名から回答が得られた。したがって,調査票の回収率は,男性91.5%,女性90.4%という状況であった。なお,調査票を回収できなかった者の内訳は,回答拒否129名,転居30名,死亡48名,入院・入所81名,長期不在50名,不明151名という状況であった。 この調査データをもとに,平成8年度には,詳細なデータ解析を実施し,研究報告書を作成する計画である。
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