1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670457
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Research Institution | NIHON UNIVERSITY |
Principal Investigator |
野口 邦和 日本大学, 歯学部, 助手 (00112954)
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Keywords | 宇宙線被曝 / 宇宙線 / 航空機乗務員 / 日本 / 被曝線量 / 職業被曝 |
Research Abstract |
(1)アロカ(株)の電子ポケット線量計から得た指示値に、放射線影響協会の岡野眞治らの求めた校正定数を乗じて、各路線を1往復した場合の乗務員の体外被曝線量を算出した。現在までに得られた結果を(2)〜(4)に記す。 (2)代表的な北米路線である成田-ニューヨーク路線(往路21回、復路22回の測定の平均)、成田-ワシントン路線(往路7回、復路7回の測定の平均)、成田-シカゴ路線(往路10回、復路10回の測定の平均)および成田-ロサンゼルス路線(往路9回、復路10回の測定の平均)の体外被曝線量は、おのおの93.3μSv(往復飛行時間26時間8分)、76.7μSv(同25時間50分)、80.4μSv(同24時間11分)および57.3μSv(同20時間58分)であった。 (3)代表的なヨーロッパ路線である成田-ロンドン路線(往路15回、復路13回の測定の平均)、成田-パリ路線(往路7回、復路8回の測定の平均)、成田-アムステルダム路線(往路3回、復路3回の測定の平均)および成田-フランクフルト路線(往路7回、復路7回の測定の平均)、の体外被曝線量はおのおの82.6μSv(往復飛行時間24時間6分)、80.6μSv(同24時間6分)、80.5μSv(同23時間41分)および75.9μSv(同23時間37分)であった。 (4)成田-シドニー路線等の南半球路線、成田-ジャカルタ路線等のアジア路線についても測定を実施したが、低緯度飛行路線であるため、岡野らの求めた校正定数をそのまま使用すると、南半球路線では約35%、アジア路線では約25%も体外被曝線量が過大評価になる傾向が認められた。
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[Publications] 野口邦和: "成田-カトマンズ間の航空機内における宇宙線による体外被曝線量の評価" 日本大学エベレスト登山隊・1995-学術報告書. 122-127 (1996)
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[Publications] 野口邦和: "山と空と放射線" リベルタ出版(株), 238 (1996)