1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670458
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
横山 英世 日本大学, 歯学部, 助教授 (90120584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 博志 日本女子大学, 家政学部, 教授 (00277675)
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Keywords | 重症心身障害 / 生存分析 / 予後 |
Research Abstract |
【目的】重症心身障害児(者)の予後を推定するため、在宅療養の重症心身障害児(者)の死亡状況の分析と生存分析を行なった。 【対象・方法】東京都は1979年2月から主として在宅重症児を対象として、重症心身障害児(者)訪問検診事業を行っている。本研究は、これらの症例の当初から1993年までの全症例の分析である。症例数は690名で、死亡状況の検討と生存分析を行なった。生存確率の分析は1979年2月以降に出生があり、1993年1月までに登録された重症児(者)である。 チェックリスト項目から[大島の分類(重症度)],[出産時体重],[出産時の異常の有無],[早産の有無],[姿勢の状態],[移動の状態]、[嚥下困難の有無],[経管栄養の有無],[けいれんの有無]などに分け、生存確率の比較を行なった。生存確率の分析はKaplan-Meire法と、Cox′比例ハザードモデルを用いた。 分析はPC版SASを用いた。 【結果】(1)チェックリスト項目別の他に出生時体重別の生存率の比較を行った。出生時体重を2群(2500g以上/2500g未満)に区分した。両群間に差はないが、死亡例では低体重群の生存率が低い傾向であった。(2)比例ハザードモデルによる生存分析:用いた項目では「出生時の異常の有無」と予後に関連が示唆され、「経管栄養の有無」の項目が有意の関連を示した(P<0.05)。変数選択(ステップワイズ)法を用いると、「経管栄養の有無」の項目だけが取り込まれた。 【展望】これらの結果に併せて、来年度は時期による死亡状況の差異の分析を行ないより詳細な予後の分析を行う予定である。
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