1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670458
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
横山 英世 日本大学, 医学部, 助教授 (90120584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 博志 日本女子大, 家政学部, 教授 (00277675)
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Keywords | 重症心身障害 / 生存分析 / 予後 |
Research Abstract |
【目的】重症心身障害児(者)の疫学と予後を研究するため、重症心身障害児(者)の死亡状況の分析を行って来た。昨年までは在宅の重症児の死亡状況の分析に引き続き、生存分析を行ったが、今年は更に、施設入所例について死亡状況の分析を行うため、国立療養所の死亡者のデータ分析を開始した。 【対象・方法】1)在宅の重症心身障害児の生存分析:生存分析東京都は1979年2月から主として在宅重症児を対象として、重症心身障害児(者)の訪問健診事業を行っている。本研究は、これらの症例の当初から1993年までの全症例の分析である。症例数は690例(生存者523例、死亡者167例)である。分析方法は、重症児個人チェックリストを用いて、各項目別予後の検討を行った。分析はPC版SASを用いた。従来の先行研究では、食事の形態(経管栄養)の有無が予後を規定する因子であることを指摘して来た。しかし、その結果は全経過を通してのものであり、本年度はその項目がどの年齢に強く影響を及ぼすについて、検討を行った。 【結果】生存者、志望者ともに、約15歳前後で死亡リスクが増加することが示唆された。 【考察】今後は15歳前後の年代が抱えるリスクについて、より詳細に検討する予定である。 2)施設入所例の重症心身障害児の死亡状況の分析:国立療養所における1982年から1995年までの15年間の死亡状況の分析を行った。例年100人前後の死亡があり、現在、集計中であるが、今後年齢別死亡率の算出の後、重症心身障害児の平均余命の算出を試みる予定である。
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