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1995 Fiscal Year Annual Research Report

法医試料の糖鎖解析

Research Project

Project/Area Number 07670485
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

滝澤 久夫  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90171579)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島田 一郎  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20272908)
小湊 慶彦  富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (30205512)
Keywordspostmortem interval / glycolipid / HPLC / benzoyl derivatives
Research Abstract

解体された人体組織片や、被疑車輌に付着する血痕や肉片等の法医学試料について、種属・臓器鑑別や死後経過時間の推定を行う必要がある。生体成分の中で糖脂質は、物理的安定性が高く、組織固有の糖鎖構造を持っており、また糖鎖は、死後の自家融解や腐敗によって産生されるグリコシダーゼの作用を受けて、逐次分解するという性質を具備している。即ち、試料の糖鎖構造を調べることにより、種属・臓器鑑別と死後経過時間の推定を同時に知ることが出来ると考えられる。平成7年度の研究では、糖脂質のベンゾイル誘導体について高速液体クロマトグラフィーを行う方法を検討し、下記の研究実績を得た。
(1)糖脂質の抽出は、これまで一般的には組織ホモジネートからクロロホルム:メタノール混液で抽出し、Unisil充填小カラムを用いて部分精製するという方法がとられてきたが、この方法では抽出される成分が一定しないことが判明し、組織ホモジネートのアセトンパウダーからクロロホルム:メタノール抽出するように改めた。(2)ベンゾイル化反応はMcCleur.RHらの方法を改変して行い、また液体クロマトグラフィー分析の最適条件を決定した。(3)糖脂質の標準物質は2糖類糖脂質としてセラミドラクトシドを用い、4糖類糖脂質としてグロボシドを用いているが、諸臓器から抽出された主な糖脂質成分は殆ど2糖類から4糖類の間に分布している。(4)脳から最も多く糖脂質が抽出される。(5)抽出された糖脂質の液体クロマトグラフィーには臓器に固有のパターンがみられる。(6)糖脂質の死後経過による分解は臓器によって異なるが、脳では極めて安定である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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