1996 Fiscal Year Annual Research Report
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07670489
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Research Institution | Seibo Jogakuin Women's College |
Principal Investigator |
山田 光子 聖母女学院短期大学, 生活科学科, 助教授 (80145911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 克治 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60073681)
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Keywords | 薬物代謝 / 薬物中毒 / 薬物代謝酵素遺伝子 / 遺伝子診断 / 人種薬理学 / 中毒学 |
Research Abstract |
1.DNA試料からの薬毒物代謝酵素遺伝子型判定 グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GSTM1),N-アセチルトランスフェラーゼ(NAT2)について,それらの遺伝子型を数十名以上の日本人,ヨーロッパ白人その他の集団から得たDNA試料を用いて解析した.GSTM1遺伝子型に関しては,ホモ接合性の遺伝子欠質により惹起されるところのGSTM1欠損を示す者はどの集団でも約半数であった.また,NAT2遺伝子型に関しては,日本人では約10%が,白人では約半数がNAT2のallele1を保持せず,slow acetylatorであると判定された. アルデヒド脱水素酵素遺伝子塩基配列の種差 ヒトのアルデヒド脱水素酵素遺伝子(ALDH2)の塩基配列をニホンザル,ネコ,ウサギのそれと比較したところ,両者に顕著な差は認められなかった.さらに,塩基配列から推定されるアミノ酸配列を比較すると,ヒトにおいて「欠損型」酵素であるか否かを決定する第487アミノ酸は,どの動物ぶおいてもグルタミン酸であり,ヒトの「正常型」酵素のそれと同じあった.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 山田光子: "薬物代謝の遺伝的多型" DNA多型. 4巻. 182-187 (1996)
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[Publications] Mitsuko Yamada: "DNA Analysis of Polymorphism in Drug or Xenobiotics Metabolism" Advances in Forensic Haemogenetics. 6巻. 226-228 (1996)
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[Publications] Mitsuko Yamada: "A New Approach to Forensic Toxicology with Molecular Biology" Progress of Forensic Toxicology. (印刷中). (1997)
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[Publications] Mitsuko Yamada: "DNA Polymorphism of Drug Metabolizing Enzymes" Proceedings of the ISFH Hakone Symposium on DNA Polymorphism. (印刷中). (1997)
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[Publications] 山田光子: "薬物代謝の遺伝的多型一民族間の比較" DNA多型. 5巻(印刷中). (1997)