1995 Fiscal Year Annual Research Report
Werner症候群における遺伝子発現の異常と動脈硬化促進に関する研究
Project/Area Number |
07670515
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
村野 俊一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (50231634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森崎 信尋 千葉大学, 医学部, 講師 (40174411)
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Keywords | Werner症候群 / scavenger receptor / fibronectin / OLETFラット / mitochondria / acetylated LDL |
Research Abstract |
Werner症候群の培養皮膚線維芽細胞で発現の過剰を示す遺伝子中に、そのsequenceの一部にscavenger receptorとhomologousな配列を含む未知の遺伝子WS9-14が見い出された。この遺伝子産物がscavenger receptor同様な働きをしているかを検討する目的でこの遺伝子が過剰に発現しているWerner症候群の培養線維芽細胞と、正常対照の培養皮膚線維芽細胞を用いて、両者におけるacetylated LDLのinternalizationの比較を行った。その結果、Werner症候群の培養線維芽細胞では対照とした細胞同様acetylated LDLのinternalizationはきわめて低く、この遺伝子がscavenger receptorとしての働きをもつことに否定的な結果が得られた。またWerner症候群の培養皮膚線維芽細胞において発現の過剰を示す遺伝子の1つにfibronectinがあるが、この発現を変動をballooningにより作製したラット実験的動脈硬化組織で免疫組織染色法を用いて検討した。その結果fibronectinの発現が動脈硬化の組織にて亢進している成績が得られた。実験的糖尿病動物(OLETFラット)での検討では糖尿病の有無によるfibronectinのvariationの違いがあることが明らかとなっておりこの点についての検討も必要と考えられた。またWerner症候群で発現の低下を示す遺伝子としてmitochondriaの遺伝子が見い出されているが、電顕による観察から培養線維芽細胞の継代老化によりmitochondriaが形態学的に変化することが明らかとなり、この変化とmitochondria遺伝子の発現低下との関連を示唆する成績がえられた。
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