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1996 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚筋炎の病態解析:筋・肺組織における免疫応答と増殖因子・サイトカイン

Research Project

Project/Area Number 07670516
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

縄田 泰史  千葉大学, 医学部, 助手 (60228103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉沢 和宏  千葉大学, 医学部, 助手 (30282479)
Keywords皮膚筋炎 / 免疫応答 / 増殖因子 / サイトカイン
Research Abstract

皮膚筋炎・多発性筋炎は特発性炎症性ミオパチーに分類され、病因として自己免疫機序とともに遺伝要因やウィルス等環境因子の関与も示唆されているがなお不明である。近年両者の差違が知られてきているが特に皮膚筋炎では重篤な間質性肺炎や悪性腫瘍の合併率が高く病態の解明は重要である。本研究は生検筋組織を、特に増殖因子・サイトカインに着目して解析し、皮膚筋炎に特異的な病態・免疫応答異常の解明を目的とした。方法は筋炎患者生検組織を用い免疫組織化学的染色法を中心にbasic FGF,TGF-β,PDGF-AA,PDGF-BBなどの増殖因子およびIFN-γ,IL-1β,TNF-αなどのサイトカインの発現を検索した。
その結果、増殖因子では、b-FGFは筋線維表面および核に局在しPMではDMより強く、またCPK高値で筋傷害の強い例でより強い発現を認め、b-FGFは特にPMにおける筋傷害・再生との関連が示唆された。TGF-βに関しては、PMでは筋内鞘および同部への浸潤細胞、DMでは筋周鞘血管周囲の浸潤細胞に著明な局在を認め、ともに細胞浸潤部における活性化が示唆された。PDGF-AA,PDGF-BBは広汎に認められたが特異的ではなく特定の傾向は認められなかった。サイトカインでは、IFN-γはPM/DMともに細胞浸潤の強い部位の筋表面全周性および血管周囲浸潤細胞、血管内皮等に認めた。TNF-α,IL-1βは浸潤単核球の多くで発現を認めたが筋線維には認められなかった。またICAM-Iの発現はPMでは浸潤細胞および接する筋線維に認められたが、血管内皮での発現はDMのみに認められた。以上の結果からDMではPMと異なり筋周鞘部血管内皮細胞を中心とする免疫応答の重要性が示唆された。DMの筋病変における増殖因子の特異的関与は明らかではなかったが、b-FGF,TGF-βはPM/DMともに筋炎の病態への関連が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 渡辺紀彦: "多発性筋炎/皮膚筋炎の筋生検組織の解析:液性因子(サイトカイン・増殖因子)の検討" リウマチ. 35. 461- (1995)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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