1995 Fiscal Year Annual Research Report
抗DNA抗体産生誘導蛋白質Nucleobindinの認識するDNA塩基配列の決定
Project/Area Number |
07670528
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
窪田 哲朗 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (90205138)
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Keywords | 抗DNA抗体 / DNA結合性蛋白質 / 自己免疫 / ヌクレオバインディン |
Research Abstract |
当初はマウスNecleobindinについて先に検討する予定であったが、ヒトNucleobindinに対する良いモノクローナル抗体が得られたこともあり、先ずヒトNucleobindinについて実験を開始した。まずヒトNucleobindin cDNAをpGEX 4T-1ベクターに組み込み、E.coliに発現させ、これを抗ヒトNucleobindinモノクローナル抗体を用いて精製し、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により実験に充分な純度であることを確認した。このレコンビナントヒトNucleobindinを274bpの放射能標識PUC19プラスミドDNAと共に室温で30分incubationしたものを電気泳動すると、DNAの移動度が不完全に減少すること、すなわちNucleobindinが弱いながらもDNA結合活性をしめすことが明かとなった。今後メンブレンフィルター法により、このDNAとの親和性をいっそう定量的に評価できる系を確立し、ランダムオリゴヌクレオチドの中から、さらに強い親和性を示すクローンを検索する予定である。 また、ヒトNucleobindin-グルタチオントランスフェラーゼ(GST)融合蛋白質の作成に関しては、Nucleobindinの全長をGSTと融合させたものはグルタチオン結合活性を失い、役に立たないことが明かとなった。そこでN末端側あるいはC末端側を部分的に欠落したNucleobindinとGSTとの融合蛋白質を作成したところ、グルタチオンと結合した。そのようなものがDNA結合活性を保持しているか否か、現在検討中である。
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