1995 Fiscal Year Annual Research Report
アヒルB型肝炎ウイルスを用いた遺伝子発現ベクターの開発
Project/Area Number |
07670564
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田川 まさみ 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (90261916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江畑 稔樹 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手
横須賀 収 千葉大学, 医学部, 講師 (90182691)
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Keywords | アヒルB型肝炎ウイルス / 遺伝子発現ベクター |
Research Abstract |
肝細胞特異的増殖性と持続感染症を有するB型肝炎ウイルスを用いた新しい遺伝子発現ベクターの開発の試みとして、動物実験モデルであるアヒルB型肝炎ウイルス(DHBV)の変異株を作製してアヒルにおける遺伝子の発現について検討を行った。 まずwild型DHBVを用いた実験で、liposomeとの複合体としてアヒル雛の末梢血管より投与したDNAの高い肝特異的遺伝子発現効率が確かめられた。次いでpreC領域に変異を有するDHBV DNAをcloningし、wild型DHBV DNAと比較した。PreC領域に1 baseないし2 baseのmutationを導入したDHBV DNAを孵化後1日目のアヒル雛に同様の方法で接種したところ、肝内でウイルス関連遺伝子の発現及びウイルスの増殖が認められ、血中に変異型ウイルスの分泌が確認された。ウイルスの分泌は4週間以上認められ持続感染が成立したと考えられたが、ウイルス量はwild型に比べ低い傾向が認められた。10μg DNA投与時の急性及び慢性毒性は軽微であった。PreC変異株のDHBV関連遺伝子の発現の効率と持続性について、病理学的検討も含めさらに長期的な経過を解析中である。一方、変異の領域と長さにより導入した遺伝子の安定性が低下することが示唆され、preCおよびC領域へのcloning siteの導入の可否及びこのベクターを用いて発現しうる外来遺伝子の長さと種類について検討を進めている。
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