1995 Fiscal Year Annual Research Report
胃粘膜細胞におけるストレス関連遺伝子とその転写調節機構
Project/Area Number |
07670596
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
六反 一仁 徳島大学, 医学部, 助教授 (10230898)
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Keywords | 培養胃粘膜細胞 / 酸化ストレス / ストレス蛋白質遺伝子 / グルタチオン / NF-κB |
Research Abstract |
1.NF-κBを介した遺伝子発現について モルモット胃底腺より調整した培養胃粘膜細胞を用いて,酸化ストレスに誘導されるストレス関連蛋白質の解析とその遺伝子発現の研究の中から、胃の粘液分泌細胞は、NF-κB様の活性を持つことを見いだした。本年度は、さらにNF-κBのコンポーネントの同定を行った。p105,p65,p50,及びc-Relの抗体を用いて、Western blottingにより胃粘膜細胞はこれらすべてのコンポーネントを発現している事を確認した。酸化ストレスにより出現してくるNF-κB活性は、p65とp50のヘテロダイマーにより行われていることをゲルシフトアッセイのsupershift実験により確認し、cross linkingによりNF-κBモチーフに結合するNF-κBのコンポーネントとして、p65とp50を確認した。さらに、免疫組織染色を行い、p65とp50の存在を確認し、酸化ストレスにより細胞質から核内への移行も確認した。p50の前駆体蛋白質であるp105のmRNAの発現と蛋白質の誘導を確認したが、p105はオートレギュレーションすることが知られており、NF-κBの活性化に伴う遺伝子発現として、まず、酸化ストレスによりp105のオートレグギュレーションをmRNAと蛋白質レベルで確認した。このように、NF-κBの活性化機構については多くの成果を上げることができ、現在論文作成中である。 2.p43の精製と同定 酸化ストレスにより誘導される新しいストレス蛋白質としてp43を見いだし、その精製と同定の作業を行った。二次元電気泳動法による分離と、ニトロセルロース膜に転写したp43のN末端アミノ酸シークエンスを行ったが、N末端がブロックされており同定できなかったのでプロテアーゼにより切断したペプチドのシークエンスの解析作業を行っている。この作業が、来年度の重要な作業となる。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Hiromu Kutsumi et al.: "Evidence for participation of vicinal dithiols in the activation sequence of the respiratory burst of human neutrophils." Blood. 85. 2559-2569 (1995)
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[Publications] Shigetada Teshima et al.: "Alteration of the respiratory burst and phagocytosis of macrophages under protein malnutrision." J, Nutri. Sci. Vitaminol.41. 127-137 (1995)
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[Publications] Keiichi Kawai et al.: "Kinetics of gastric epithelial cells in duodenal ulcer." J. Gastroenterol.30. 428-436 (1995)
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[Publications] Shigetada Teshima et al.: "Induction of heat shock proteins and their possible roles in macrophages during activation by macrophage colony-stimulating factor." Biochem. J.314(in press). (1996)
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[Publications] Shoji Ogihara et al.: "Insulin potensiates mitogenic effect of epidermal growth factor on cultured guinea pig gastric mucosal cells." Am. J. Physiol.(in press). (1996)
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[Publications] Tamas Seras et al.: "Protein S-thiolation and dethiolation during the respiratory burst in human monocytes." J. Immunol.(in press). (1996)
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[Publications] 六反一仁: "消化管粘膜細胞増殖の分子調節機構 消化管[胃・腸]の分子医学" Newメデイカルサイエンスシリーズ,羊土社,東京, 155 (1995)
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[Publications] 六反一仁: "胃粘膜病変とストレス蛋白質" GI Research.先端医学社、東京, 85 (1995)