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1995 Fiscal Year Annual Research Report

アミオダロン肺臓炎の発生機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07670688
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

永田 忍彦  産業医科大学, 医学部, 講師 (20189137)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大森 久光  産業医科大学, 医学部, 助手 (70271442)
Keywordsアミオダロン / 肺 / 肺臓炎 / 気管支肺胞洗浄(BAL) / サーファクタント・アポ蛋白 / II型肺胞上皮細胞 / ラット
Research Abstract

1.アミオダロン肺臓炎における炎症細胞の動態
アミオダロンの投与3週目より気管支肺胞洗浄液(BALF)中のマクロファージ、好中球、リンパ球は何れも有意に増加した。マクロファージは細胞質が腫大、泡沫化を示し、ヒトで報告されているのと同様の特徴的変化を示した。肺間質の炎症細胞もアミオダロン投与により好中球、リンパ球の有意な増加がみられた。BALFと肺間質の好中球密度の間には全体としてみると有意な正の相関がみられた。アミオダロン投与期間別にみると5、7週目では有意な正の相関がみられ、3週目も比較的強い正の相関を示す傾向がみられたが、9、12週目では両者の間に有意な正の相関はみられなかった。リンパ球についても全体としてみるとBALF中の密度と肺間質の密度は有意な正の相関を示した。アミオダロン投与期間別にみると、好中球の場合とは逆に3、5、7週ではBALFと肺間質のリンパ球密度の間には有意な正の相関は認められず、9、12週になると両者の間に正の有意な相関が成立するようになった。以上、アミオダロン肺臓炎では肺胞領域の炎症がおこるが、BALFは炎症早期には肺間質の好中球密度を、炎症後期には肺間質のリンパ球密度を反映することが明らかとなった。
2.アミオダロン肺臓炎におけるサーファクタントアポ蛋白(SA)の動態
SAはII型肺胞上皮細胞、肺胞マクロファージの細胞質内に認められるが、アミオダロン肺臓炎をおこしたラットでは細胞外にもその局在が認められ、一部の肺胞ではSAが肺胞を充満していた。アミオダロン投与ラットではII型肺胞上皮細胞密度が有意に増加しており、その結果SAの産生増加がおこり、これが肺胞マクロファージによるSAの異化を上回り、その結果SAの肺胞腔内への蓄積がおこると考えられる。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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