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1996 Fiscal Year Annual Research Report

免疫性神経疾患における可溶性インターロイキン2受容体β、γ鎖の研究

Research Project

Project/Area Number 07670693
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

関沢 剛  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50150264)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 糸山 泰人  東北大学, 医学部, 教授 (30136428)
竹下 敏一  東北大学, 医学部, 助教授 (60212023)
Keywords可溶性インターロイキンン2レセプター / β,γ鎖 / 多発性硬化症 / HAM / 重症筋無力症 / ギランバレー症候群
Research Abstract

可溶性インターロイキン2受容体(Soluble interleukin2receptor,以下SIL2rと略す)のβ鎖、γ鎖を免疫性神経疾患の血清と髄液について検証した。対照として非免疫性神経変性疾患および健康人の血清(22例)と髄液(20例)を用いた。方法はモノクロトル抗ヒトSIL2rβ,γ鎖抗体を用いたサンドイッチ法を用いた。1、SIL2rのβ鎖は血清、髄液ともに検索したすべての疾患の検体で検出されなかった。2、SIL2rのγ鎖では以下の結果を得た。(1)多発性硬化症(MS)の血清では30例中1例(6.7%)、髄液では26例中1例で3.8%であった。活動性、非活動性のMS間の有意差は、血清、髄液共に認められなかった。(2)HTLV-1associated Myelopathy(HAM)の血清では19例中3例(15.8%)髄液では5例(26.3%)で、本研究の対象疾患中最も高い検出率を示した。本疾患の重症度との関連性は認められなかった。(3)重症筋無力症(MG)の血清では胸腺摘出前15例および摘出後12例について検索したが、いずれの群でもすべて明らかな陽性結果は得られなかった。瘍跡的反応のみられたいわゆる疑陽性例では胸腺摘出前MGに多い傾向がみられたが、有意ではなかった。(4)Guillain-Barre症候群(GBS)の初期では12例中全例検出されなかった。本研究結果を概要するとSIL2rβ鎖がすべての検体で検出不能であった事、検出されたSIL2γ鎖でもその検出率が当初予期したよりも検出率が低くかった事等により、今後本レセプターの測定感度を上げる工夫が不可決であると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tsuyoshi Sekizawa: "Soluble IL2 receptor 2γ chain in neurologic diseases" J. Neurological Sciences. (発表予定).

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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