1995 Fiscal Year Annual Research Report
培養末梢神経微小血管由来内皮細胞を用いた血液神経関門の分子細胞学的研究
Project/Area Number |
07670703
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
神田 隆 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40204797)
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Keywords | 血液神経閉門 / 血管内皮細胞 / 細胞生物学 / 細胞接着因子 |
Research Abstract |
1.初年度の目標はウシ末梢神経内膜微小血管由来内皮細胞(PnMEC)の大量培養法の確立であり、これはほぼ達成されている。新鮮成牛より座骨神経または馬尾を採取し、perineuriumおよびepineuriumを実体顕微鏡下に丁寧に除去した後(末梢神経teasingと同様の手技を用いる)endoneuriumのみを無菌的に細切し、collagenaseにより酵素処理を行った。以降の処理は研究代表者がウシ脳毛細血管由来内皮細胞(BMEC)に対して確立した方法と同様である(J Cell Biol 126:235-246,1994)が、endoneurim内の微小血管は大脳皮質に比べて量的にはるかに少ないため、純粋なクローンの確立には数回の試行錯誤を要した。培養細胞のpurityは、DiI-Ac-LDLの取り込み、抗von willebrandt factorによる免疫染色、電顕的なtight junctionの形成などにより判定した。 2.また、得られたPnMEC massを分析し、糖脂質組成を検討した。PnMECの糖脂質組成はBMECのそれとほぼ同様で、GM3が主要成分をなし、その他、LM1,GM1,GDla,GD1b,GT1bなどの存在が明らかとなった。 3.血液神経関門のマーカー蛋白のひとつであるglucose transporter type1(GLUT1)が、in vitroでは急速にdownregulateされることを明らかにした。
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[Publications] T Kanda: "Glycosphingolipid antigens in cultured bovine microvascular endodehal cells of endoneurial origin." Soc Neurosci Abstr. 21. 1086 (1995)
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[Publications] 神田 隆: "末梢神経神経内膜由来内皮細胞培養法の確立とその糖脂質抗原の解析" 神経免疫学. 4. 96-97 (1996)