1995 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血患者におけるフローサイトメトリーによる血小板活性化と抗血小板療法の評価
Project/Area Number |
07670733
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
内山 真一郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50119905)
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Keywords | フローサイトメトリー / 脳虚血 / 血小板 / フィブリノゲン / 抗血小板療法 / Pセレクチン |
Research Abstract |
細胞機能測定法としてflow cytometry(FC)が盛んに用いられるようになったが、研究代表者らは全血においてFCを用いて蛍光色素を標識した抗接着分子抗体により血小板膜機能を測定する系を確立し、脳虚血患者における活性化血小板の検出と抗血小板療法の効果を検討した。方法はクエン酸ナトリウムを用いて採取した静脈血に蛍光色素FITCを標識した抗フィブリノゲン(Fbg)抗体を反応させて固定し、FCにより前方散乱と側方散乱から血小板集団を同定して蛍光強度のヒストグラムを描出し、対照(FITC標識IgG)を用いて陽性部分を設定し、血小板膜糖蛋白(GP)IIb/IIIaへのFbgの結合陽性率を測定した。 正常対照に比し脳虚血患者では高率にFbg結合陽性率の増加が認められた。また、脳虚血患者のうち、抗血小板薬、とくにチクロピジンを内服している患者群では抗血小板薬未投与群よりもADP刺激によるFbg結合率の増加が有意に低値であった。同様な方法により、蛍光色素phycoerythrin(PE)標識抗CD62p抗体を用い、PE標識IgG1を対照として、血小板膜上のP-selectin発現陽性率を検討した。P-selectinの発現は対照に比し脳虚血患者で高率で認められた。 こちらの結果より、FCによる全血中の血小板膜表面へのFbgの結合やP-selectin発現の定量的測定は脳虚血患者における生体内活性化血小板の検出と抗血小板療法の効果判定に有用な検査法であると考えられた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 内山真一郎: "虚血性脳血管障害と血小板機能-血小板機能と抗血小板療法を中心として-" 東京女子医科大学雑誌. 65. 301-313 (1995)
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[Publications] 内山真一郎: "脳虚血と血小板活性化" 神経研究の進歩. 40(印刷中). (1996)
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[Publications] 山崎昌子: "Flow cytometryによる血小板膜へのフィブリノゲン結合に及ぼす各種薬剤の影響" 日本血栓止血学会誌. 6. 407 (1995)