1995 Fiscal Year Annual Research Report
ポジトロン標識化合物を用いた心筋イノシトールリン脂質代謝回転の臨床的評価法の開発
Project/Area Number |
07670747
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
加賀谷 豊 東北大学, 医学部, 助手 (90250779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井戸 達雄 東北大学, サイクロトロン・RIセンター, 教授 (80134063)
石出 信正 東北大学, 医学部, 助教授 (40124549)
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Keywords | 心肥大 / 心不全 / イノシトールリン脂質代謝回転 / プロテインキザ-ゼC / ポジトロン標識化合物 |
Research Abstract |
心筋においてアンジオテンシンII、エンドセリン、α_1交感神経刺激、肥大の形成ならびに維持などにおいて情報伝達系として重要な役割を持つイノシトールリン脂質代謝回転を評価しうるポジトロン標識薬剤を開発し、心肥大および心不全患者においてこれを臨床的に評価することを最終的な目標とする。 研究分担者である本学サイクロトロン・RIセンターの井戸達雄教授は、アシル基の長さの異なる種々の^<18>F-diacylglycerolの合成に成功している。ラットの尾静脈からこれを投与し、一定時間の後に心筋を摘出、ホモジェナイズした後、脂質を抽出した。薄層クロマトグラフィにてイノシトールリン脂質代謝回転の構成物質にどの程度の放射活性が集まるかを検討した。その結果、1-[F^<18>]-fluorobutyryl-2-palmitoyl glycerolを投与した場合が、最もイノシトールリン脂質代謝回転の構成物質に放射活性が集まることが判明した。すなわち、静注3分後で総投与放射活性の約55%がイノシトールリン脂質代謝回転に集まることが分かった。 一方、我々はラットの心筋梗塞モデルにおいてイノシトールリン脂質代謝回転のセカンドメッセンジャーの一つであるジアシルグリセロールにより活性化されるプロテインキナーゼCの活性の分布を心筋のオートラジオグラフィと^3H-標識ホルボールエステルを用いて検討した。この結果プロテインキナーゼCは、本モデルにおいて不均一な活性化を示すことが分かった。このモデルにおいて1-[F^<18>]-fluorobutyryl-2-palmitoyl glycerolを用いたオートラジオグラフィを行い、その分布とプロテインキナーゼCの活性化の分布の比較を行う予定である。
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[Publications] Daiya Takeyama: "Effects of chronic right ventricular pressure overload on myocardial glucose and free fatty acid metabolism in the conscious rat" Cardiovascular Research. 29. 763-767 (1995)
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[Publications] Yuriko Yamane: "Quantitative double-tracer autoradiography with tritium and Carbon-14 using imaging plates" Journal of Nuclear Medicine. 36. 518-524 (1995)