1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670791
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
牧野 直樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60157170)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 寛輔 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
矢野 健一 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60230281)
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Keywords | 心臓 / 遺伝子発現 / ネブリン |
Research Abstract |
1)Differential display法: Differential display法を異なるprimerの組み合わせにより20回実施した。右房特異的なバンド1つ、左房特異的なバンド1つ、心房に特異的なバンド2つ、心室に特異的なバンド2つを同定した。しかし、右室や、心室中隔、左室に特異的なバンドは認められなかった。このうちDNA長100bp以下のバンドではDNAの抽出増幅が技術的に困難であり、subcloningに成功したのは心房に特異的なバンド2つ(AS-1, AS-2)と心室に特異的なバンド1つ(VS-1)であった。 2)AS-1 : 全長約320bpのこのバンド核酸配列の結果、mousenebulinと95%のhomologyを示し、rat nebulin cDNAであると考えられた。Not blotでは骨格筋に強いシグナルを認め、心臓では心房に、心室よりも強いシグナルを認めた。以上よりrat nebulin mRNAは低レベルではあるが明らかに心室より心房に強く発現していることが判った。nebulinの蛋白レベルでの発現検討のためanti-chicken nebulin mouse antibodyを用いてWestern blotを実施したが、この抗体はrat nebulinを認識できなかった。 3)AS-2 : Differential displayで心房に特異的に発現していたこのcDNAは全長約260bpで、核酸配列はいかなる既知の遺伝子とも高いhomologyを示さなかった。Dot blotでは発現レベルが低いために心房と心室の間に有意な差を認めなかった。 4)VS-1 : Differential displayで心室に特異的に発現していたこのcDNAは全長約200bpで、核酸配列はいかなる既知の遺伝子とも高いhomologyを示さなかった。Dot blotでは発現レベルが低いために心房と心室の間に有意な差を認めなかった。
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