1996 Fiscal Year Annual Research Report
アンジオテンシン変換酵素I遺伝子多型性の日本人冠動脈疾患発症における意義
Project/Area Number |
07670801
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
中居 賢司 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (90146035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 朋久 岩手医科大学, 医学部, 助手 (60254752)
青木 英彦 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10212375)
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Keywords | アンジオテンシンI変換酵素 / 遺伝子多型 / 虚血性心疾患 / 心室遅延電位 |
Research Abstract |
[目的]本研究は分子生物学的手法でアンジオテンシンI変換酵素(ACE)遺伝子多型を解析し、虚血性心疾患者での発症と二次予防に関わる意義と考案するものである.平成8年度は、引き続き、健常コントロールと心筋梗塞症例を対象に、心室遅延電位を指標として左室再構築過程(リモデリング)および初回心筋梗塞の予後におけるACE遺伝子多型の意義について検討した. [方法]白血球よりDNAを採取し、PCR法でACE遺伝子多型を判定した.加算心電図で心室遅延電位の有無を判定した.又、手紙によるアンケート調査を行い、初回梗塞後の心事件および心室遅延電位の有無とACE遺伝子多型との関連について Kaplan-Meier法で解析した. [研究実績](1)low risk(TC<260mg/dl,HbA1c<9.0%,BMI<26)の心筋梗塞症における初回梗塞後の心事件の総頻度は、II型群34例中7例(20.6%)、ID型群71例中15例(21.1%)、DD型群58例中21例(36.2%)であった.Kaplan-Meier法による解析で、ACE遺伝子型DD型群の心事件の発生はII型群とID型群に比べて多い傾向にあった(武者毅彦と共著、岩手医誌1997,in print).(2)ACE遺伝子多型でDD型で心室遅延電位陽性例は多く、ACE遺伝子多型は左室リモデリングに関連した(Nakai K et al.A.N.E.-.1:405-410,1996. [考案]ACE遺伝子DD型は、初回梗塞後の心事件の発生および左室リモデリングに関わる新しい因子となりうると考えられた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nakai K,et al.: "A apolipoprotein e4 allele increased the risk for myocardial infarction among the Japanese carring the I allele of angiotensin I-converting enzyme gene polymorphism." Eur Heart J. 17. 563 (1996)
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[Publications] Nakai K,et al.: "Deletion polymorphism of the angiotensin I-converting enzyme gene associates with increased risk for late potentials in patients with myocardial infarction." A.N.E. 1. 405-410 (1996)
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[Publications] 武者毅彦、中居賢司: "急性心筋梗塞症の発症と予後に関わるアンジオテンシン-I変換酵素遺伝子型の解析" 岩手医誌. (掲載予定). (1997)