1995 Fiscal Year Annual Research Report
急性心筋梗塞のdirect PTCA実験モデルに抗血栓薬の局所血管壁導入
Project/Area Number |
07670804
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
島田 和幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (90145128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 日出行 自治医科大学, 医学部, 助手 (00238544)
関口 弘道 自治医科大学, 医学部, 講師 (80196956)
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Keywords | 冠動脈血栓 / PTCA / デルマタン硫酸 / 遺伝子導入 / アデノ随伴ウイルス / 血管平滑筋細胞 |
Research Abstract |
direct PTCA動物実験モデルの作成:実験的冠動脈血栓症に対してdirect-PTCAを施工して再潅流し、急性冠再閉塞の頻度および抗血栓薬・デルマタン硫酸の全身投与の効果を検討した。すなわち雑種成犬15頭に対し、X線透視下に単極通電リ-ドを左前下行枝中位部に挿入し高周波通電を施工した。冠動脈完全閉塞60分後、direct-PTCAを施行した.2時間の観察時間中の開存時間をPTCA前に生食(C)、ヘパリン(H)、デルマタン硫酸(DS)を投与した各群間で比較すると、C群13.7±4.9分に比し、H群82.7±23.9分(p<0.05),DS群60.0±16.7分(p<0.05)で有意に延長した。完全閉塞後に自然再潅流する例はなかった.aPTTはH群で投与直後に300秒以上に延長したが、DS群とC群に有意差はなった。以上、本実験モデルはdirectPTCA時の各種抗血栓操作の評価に有効であることが確認された。遺伝子導入の基礎検討:アデノ随伴ウイルス(AAV ; Adeno-Associated Virus)ベクターによって心血管系の細胞に遺伝子導入が可能か否かを検討する目的で、β-galactosidase遺伝子を含むAAVベクター(AAV-LacZ)を293細胞にtransfectionし、さらにアデノウイルスを感染させ、3日後にウイルス液を回収した。ついで血管平滑筋細胞(VCMC)へAAV-LacZを感染させ,48時間後にβ-galactosidaseの発現量をELISAにより測定した。Dotblot法では1.6×10^<10>/mlのウイルス粒子が検出された。このAAV-LacZをVSMCへ感染させ,β-galactosidase染色により遺伝子導入が確認された。β-galactosidaseの発現はウイルス濃度に依存し,培養液中にSodium butylatを加えることによりその発現量は5〜10倍増強した。以上、インビボの血管壁遺伝子導入の可能性が確認された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Fujikawa H, et al: "Endothelin-1 Production in Coronary Circulation in a New Canine Model of Coronary Thrombosis." Cardiovasuclar Research. (印刷中).
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[Publications] Yamamoto K, et al: "Effects of Aspirin on Status of Thrombin Generation in Atrial Fibrillation." The American Journal of Cardiology. (印刷中).
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[Publications] Yamamoto K., et al: "The Coagulation System Is Activated in Idiopathic Cardiomy opthy." Journal of the American Collegeof Cardiology. Vol.25 No.7. 1634-1640 (1995)