1995 Fiscal Year Annual Research Report
エンドトキシンショック治療への分子生物学的アプローチ
Project/Area Number |
07670852
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
安井 耕三 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (90200493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津野 隆久 信州大学, 医学部, 助手 (10242695)
松岡 高史 信州大学, 医学部, 講師 (70270965)
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Keywords | エンドトキシンショック / 好中球 / 活性酵素 / 接着分子 / エンドトキシン(リポポリサッカライド) / CD14 |
Research Abstract |
小児期の免疫不全状態に発症したグラム陰性菌感染に続発するエンドトキシンショックの病態に関して,血管内皮細胞を用いて好中球・マクロファージ活性化の機序を検討した。 その結果,グラム陰性菌由来のlipopolysaccharide(LPS),またはTNFの作用により内皮細胞上にICAM-1の発現が昴進し,食細胞上のβ2インテグリンの中でもとくに,CD11b(Macl)を介して細胞内情報伝達が食細胞内に惹起されることが判明し,引き続いて活性酵素の産生により組織障害がもたらされると推察された(発表予定)。またこの現象は百日咳毒素感受性であり,G蛋白質の関与が示唆されている。以上の反応はCD14の活性化によりさらに増強される。 内皮細胞からはNOが産生されるが,このガスが組織障害にどのような影響を持つかについては,現在検討中である。 組織障害や,炎症担当細胞である好中球の処理については細胞のアポトーシスが注目されている。われわれは炎症の衛星細胞であるマクロファージ・TリンパからのサイトカインであるTNF,GM-CSF,G-CSFをとりあげ,機能発現にも関連して興味深い知見を得た(発表予定)。 ショックに対する抗体療法に関しては,CD14抗体を作成中であるが,CD14ノックアウトマウスの検討がなされており,場合によっては実験計画の変更を考慮する必要があるかもしれない。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yasui K.,et al.: "Effects of high-dose granulocyte CSF on neutrophil---functions," British Journal of Haematoloqy. (in press).
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[Publications] Yasui K.,et al.: "Successful treatment of Behcet′s disease with pentoxifylline." Annals of Internal Medicine. (in press).
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[Publications] 安井耕三: "好中球の細胞内情報伝達機構" 信州医学雑誌. 43. 241-252 (1995)
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[Publications] 安井耕三・小宮山淳: "新生児の好中球:機能と生理" 日本産婦人科・新生児血液学会誌. 5. 48-59 (1995)
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[Publications] 安井耕三・小宮山淳: "サイトカインによる好中球シグナル伝達機構" 臨床免疫. 28(発表予定). (1996)