1995 Fiscal Year Annual Research Report
DiGeorge症候群とその類縁疾患における遺伝子レベルでの発生機構の解析
Project/Area Number |
07670861
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉橋 浩樹 大阪大学, 医学部, 助手 (30243215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西庄 勇 大阪大学, 医学部, 助教授 (10228182)
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Keywords | DiGeorge症候群 / 円錐動脈幹異常顔貌 / Velo-cardio-facial症候群 / CATCH22 / 隣接遺伝子症候群 / 22q11 / 染色体欠失 / 反復配列 |
Research Abstract |
DiGeorge症候群(DGS)は胸腺欠損、副甲状腺欠損に先天性心奇形と特異顔貌を伴う先天奇形症候群である。DGSでは共通して染色体22q11の欠失がみられ、この領域に原因遺伝子が存在すると考えられる。また、DGS以外にも円錐動脈幹異常顔貌やVelo-cardio-facial症候群などでも同じ領域の欠損が認められ、これらの症候群をまとめてCATCH22と呼ぶことが提唱され、これらは隣接遺伝子症候群をなすと考えられている。我々はCATCH22に相当する患者約80名で我々が独自に単離したものを含めた多くのDNAマーカーによるdosage解析とFISHにより、詳細な欠失領域地図を作成した。その結果、欠失は巨大欠失型、近位型、遠位型の3つのタイプに分類された。近位型と遠位型には重なりは存在せずCATCH22に重要な領域は2ケ所存在すると考えられた。また、大部分の症例は均一な巨大欠失型であり、この欠失領域の断端には欠失の生じやすいゲノム配列が存在するものと考えられた。この巨大欠失の遠位端を含むYACクローンをもとにゲノムコスミドライブラリーを作成した。そのゲノムクローンの大部分がFISH法で22q11の複数の領域にシグナルを検出し、欠失の断端近傍にはこの領域特異的反復配列が多く存在し、減数分裂時の不均衡交差により、CATCH22の染色体欠失は発生するものと考えられた。現在その反復配列の塩基配列を詳細に解析している。
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Research Products
(1 results)