1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670879
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Research Institution | MIYAZAKI MEDICAL COLLEGE |
Principal Investigator |
園田 徹 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70187897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 健一 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60233251)
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Keywords | 抗けいれん剤 / カルバマゼピン / 催奇形性 / 鶏胚 / 小頭症 |
Research Abstract |
抗けいれん剤の催奇形性と予防:『カルバマゼピンによる鶏胚での小頭症発生実験』で、White Leghonの受精卵に孵卵開始後24、72、120、168、216時間にカルバマゼピンの5mgを投与し19日目に取り出すと、以下の知見が得られた。 1)鶏胚の死亡率はそれぞれ17.3、28.2、31.1、27.3、34.7%であり(コントロール群ではそれぞれ13.0、27.0、21.1、16.7、45.9%)、コントロール群と統計学的有意差はなかった。 2)生存鶏胚の平均体重はそれぞれ16.8、18.7、19.6、19.9、18.4gであり(コントロール群ではそれぞれ18.3、17.3、19.0、18.0、18.0g)、孵卵開始後24時間でのみ有意差がみられた(p<0.05)。 3)生存鶏胚の平均脳重はそれぞれ481、514、519、508、475mgであり(コントロール群ではそれぞれ515、514、543、546、495mg)、孵卵開始後24、120、168時間で有意差がみられた(それぞれp<0.05)。 4)生存鶏胚の平均体重あたりの平均脳重はそれぞれ29.4、28.0、26.8、26.3、26.5mg/gであり(コントロール群ではそれぞれ28.4、29.3、28.9、27.1、28.2mg/g)、孵卵開始後120時間でのみ有意差がみられた(p<0.005)。 5)外表奇形としては、投与群で無眼球、内蔵脱、心臓脱、嘴の奇形、四肢の奇形、浮腫を認めたが、一定の傾向はなく発生頻度はコントロール群と有意差はなかった。 6)鶏胚を使用することによって母体(母獣)を介さないカルバマゼピンの直接的な催奇形性を確かめることができた。 7)妊娠中にカルバマゼピンを服用すると、有意な外表奇形なしに小頭(精神遅滞)が発生することが推測された。
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Research Products
(1 results)