1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670917
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
田中 英高 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90188326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 博視 大阪医科大学, 医学部, 助手
徳田 正邦 大阪医科大学, 医学部, 助手
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Keywords | 起立性調節障害 / 起立血圧試験 / 診断基準 / 起立性低血圧 / 思春期 / 立ちくらみ / フィナプレス / 連続血圧測定 |
Research Abstract |
1)研究目的は、起立性調節障害(OD)に特異的な異常を検出できる客観的検査法の開発し、かつ統計的な理論的根拠に基ずいてODを鑑別できる、新しい起立性調節障害診断基準の作成である。 2)研究計画に基づき、健常小児173名(小学1〜6年生53名、中学生60名、高校生60名)に対してFinapres起立試験を実施し、能動起立時の心拍、血圧変化をbeat-to-beatに求めた。 3)その結果、起立直後の血圧変動は中学生を境に急激に変化することが明らかになった。すなわち、安静臥位血圧は年齢とともに増加し、起立直後の変化では中高校生は小学生群に比較して有意に大きな初期血圧低下とそれに引き続いて血圧回復が遅延した。これに一致して中学生、高校生では起立試験中にたちくらみなどの低血圧症状を訴える生徒が多かった。 4)したがって起立時の血圧変動の正常値は、小学生(6〜12歳)、中高校生(13〜17歳)について設定した。収縮期/拡張期血圧はそれぞれ-36±15/-36±14%、-15±16/-20±19%であった。起立性調節障害と健常者のカットオフは、起立直後の血圧低下が60%以上、または血圧回復時間が25秒以上と設定した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yamaguchi, H.: "Beat-to-beat blood pressure and heart rate responses to active standeing in Japanese children" Act Pediatrica. (in press). (1996)
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[Publications] 田中 英高: "失神の診断と治療-Unexplained syncopeを中心に-" 小児科臨床別冊. 48. 2309-2317 (1995)