1995 Fiscal Year Annual Research Report
肺高血圧における肺静脈血エンドセリンと一酸化窒素代謝物の検討
Project/Area Number |
07670919
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
寺口 正之 関西医科大学, 医学部, 助手 (50257937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高屋 淳二 関西医科大学, 医学部, 助手 (80247923)
池本 裕実子 関西医科大学, 医学部, 助手 (50278610)
荻野 廣太郎 関西医科大学, 医学部, 講師 (40131429)
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Keywords | エンドセリン(ET) / 一酸化窒素代謝物(NOx) / 肺動脈圧 / 心臓カテーテル検査 |
Research Abstract |
心臓カテーテル検査を施行した小児期心疾患の19例(男児12例、女児7例),年齢3か月〜11歳において血漿エンドセリン(ET)および一酸化窒素代謝産物(NOx)を測定した.当初予定していた肺静脈における検体採取は,困難な症例もあり,全例において採取可能であった主肺動脈と左心室との2箇所で採血を行った. [結果] 1,ET,NOxとも採取部位による差はなかった. 2,平均肺動脈圧とNOxとの間には,有意の相関があった.(r=0.611,p=0.0055) 3,肺体血圧比とNOxとの間には,有意の相関があった.(r=0.621,p=0.0078) 4,平均肺動脈圧とETとの間には相関関係はなかった. 【考察】 先天性心疾患に伴う肺高血圧患者では,血漿NOx濃度は肺高血圧の重症度に比例して高値を示し,血漿ETよりも鋭敏な指標になるのではないかと考えられる.今後,さらに症例数を増やしての検討が必要である. 血漿ETについては,著明な肺高血圧患者においても有意な高値を示さず,測定方法についても検討が必要であると思われた.
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