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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトの脂腺、アポクリン腺における5α-リダクターゼの活性と発現

Research Project

Project/Area Number 07670953
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research Institution大分医科大学

Principal Investigator

高安 進  大分医科大学, 医学部, 教授 (20028468)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉田 荘太郎  大分医科大学, 医学部, 講師 (40186490)
Keywords5α-リダクターゼ / アポクリン腺 / 脂腺
Research Abstract

(目的)5α-リダクターゼにはtype1と2があり、アンドロゲン作用の発現にはtype2が関与することが知られている。しかし、アポクリン腺、脂腺の5α-リダクターゼがいずれのタイプであるか知られていない。type1は基質親和性が低く至適pHが中性領域にあり、type2は親和性が高くpH5〜5.5に至適pHがある。このことを利用してまずアポクリン腺におけるtype1、2の活性の割合を知ることを試みた。
(材料)手術時に得られた腋臭症患者の腋窩皮膚より実体顕微鏡下にアポクリン腺を単離し、10%ホモジネートを作成して実験に用いた。
(方法)NADPH 1mM存在下にpH5.0〜9.0のバッファー中でホモジネートを50nMまたは1μMの^3H-テストステロンと30分インキュベートした。代謝産物は薄層クロマトグラフィー、高速液クロにて同定した。
(結果)3例とも50nMの基質ではpH6.0附近に活性のピークがありtype2の存在が強く示唆された。同時にpH7〜8にも同じ程度の活性がみられ、これは基質を1μMとした場合でも同様であった。50nMの基質濃度では、30分のインキュベーション後には基質の70%以上が代謝されているため、この時点では反応の初速度を反映していないと考えられる。したがって今後はホモジネート量を少なくして反応が直線的に進む時間を確認しより正確にtype1、2の活性の割合を明らかにしたい。なお、RT-PCRによるmRNAの発現を5例について調べたところ、type1は全例に認められたのに対して、type2のバンドはほとんど検出できなかった。このことから、mRNAのレベルと酵素活性の間には解離があり、他に活性を調節する因子があるのかもしれない。あるいは、アポクリン腺に新しいタイプの5α-リダクターゼが存在する可能性も考えられる。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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