1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670967
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
坪井 良治 順天堂大学, 医学部, 講師 (70221421)
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Keywords | エンドセリン / 創傷治癒 / 動物モデル / 創収縮 / PCR / ケラチノサイト / IGF |
Research Abstract |
in vitroの培養角化細胞に対する機械的傷害、紫外線照射の影響 培養したヒト角化細胞(ケラチノサイト)に機械的傷害、紫外線照射(UVB)を行ってエンドセリン(ET-1)とその受容体(ETA, ETB)のmRNAの発現の変化を調べた。機械的傷害では有意な差異を見いだせなかったが、UVB照射ではいずれのmRNAの発現量も著明に増加し、エンドセリンの炎症性サイトカインとしての働きが示唆され、紫外線照射時の色素沈着や組織修復に関与していることが考察された(FEBS Lett, 1995)。 in vitroの創傷収縮モデルにおけるエンドセリンの役割 コラーゲンゲルの中にヒト線維芽細胞を植え込み、表面にケラチノサイトをまきskin equivalentを作製した。これにエンドセリンを添加してゲルの収縮面積を測定した。エンドセリンは低濃度で強力にゲル収縮を促進し、エンドセリンレセプター拮抗剤による前処理はこれを抑制した。またケラチノサイトと線維芽細胞のco-cultureではmono-cultureよりも収縮が大きく、上皮系と間葉系の細胞の相互作用が考えられた。またELISAによるエンドセリン分泌量の測定とbinding assayによる受容体解析も行なった。(以上の結果はまとめてJ Cell Biolに投稿中である。) エンドセリンの実験中にinsulin-like growth factor I (IGF-I)にもゲル収縮作用があり、その作用は一部エンドセリンを介して起こっていることも判明したのでこれについても実験を行い、論文としてまとめた。(現在Endocrinologyに投稿予定である。)IGF-IとIGFBP-1の動物モデルでの創傷治癒促進効果はすでに報告した(J Invest Dermatol, 1995)。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] R. Tsuboi: "Co-administration of insulin-like growth factor (IGF)-I and IGF-binding protein-1 stimulates wound healing in animal models." J. Invest. Dermatol.104. 199-203 (1995)
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[Publications] R. Tsuboi: "Ultraviolet B irradiation increases endothelin-1 and endothelin receptor expression in cultured human keratinocytes." FEBS Lett. 371. 188-190 (1995)