1995 Fiscal Year Annual Research Report
化学的・生化学的手法を用いたメラニン生成関連遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
07670971
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
伊藤 祥輔 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (70121431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 茂樹 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 助教授 (30084601)
若松 一雅 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 講師 (80131259)
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Keywords | メラニン / メラノサイト / チロシナーゼ / 毛髪 / HPLC / 比色法 |
Research Abstract |
1.合成ユ-メラニンの性状の化学的分析 チロシン,ドーパ,5,6-ジヒドロキシインドール(DHI),DHI-2-カルボン酸(DHICA)をチロシナーゼで酸化し,得られたメラニンの性状を,我々の開発したHPLC法及び比色法により化学的に分析した。可溶性のDHICAメラニンをゲルろ過HPLCで分析して分子量分布を調べた。これらの結果に基づき,ユ-メラニン中のDHICA含量や分子の大きさを推定する方法を確立した(投稿準備中)。 2.化学的手法によるマウス毛色遺伝子の機能の解析 遺伝的な背景の明確なマウスの体毛について,全メラニン量,ユ-メラニン量,フェオメラニン量,高分子ユ-メラニン量などを定量した。その結果,brown(TRP1変異)のメラニンはblackとDHICA含量は同じであるが,分子量が小さいこと,slaty(TRP変異)のメラニンはDHICA含量がblackの1/5であることなどを明らかにした。Sliverもbrown型のメラニンであった(J Invest Dermatol, 1995)。 3.ヒツジ及びヒト毛髪中のメラニンの化学的分析 遺伝的背景の明確なヒツジの体毛及び種々の色調のヒト毛髪中のメラニンを,上記の手法を用いて化学的に分析した。その結果,ヒトの毛髪のユ-メラニンはDHICA含量が低いこと,ヒトやヒツジの赤毛のフェオメラニンはマウスの黄色のそれとは性状が大きく異なることがわかった(Pigment Cell Res,印刷中)。 これらの研究の過程で,比色法によるユ-メラニンとフェオメラニンの簡易な同時定量法を開発した(投稿準備中))。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hiroyuki Ozeki: "Chemical Characterization of Hair Melanins in Various Coat-Color Mutants of Mice" Journal of Investigative Dermatology. 105. 361-366 (1995)
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[Publications] Hiroyuki Ozeki: "Chemical Characterization of Hair Melanins in Sheep Wool and Human Hair" Pigment Cell Research. 9(印刷中). (1996)
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[Publications] Shosuke Ito: "International Symposium on Melanogenesis and Malignant Melanoma, Fukuoka, 5-6 December 1995/ICS 1096" Elsevior Science(印刷中), (1996)