1995 Fiscal Year Annual Research Report
^<99m>Tc-HMPAOおよび^<99m>Tc-ECDの脳組織停滞機序と脳血流との関係
Project/Area Number |
07670982
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
駒谷 昭夫 山形大学, 医学部, 講師 (10107188)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安久津 徹 山形大学, 医学部, 講師 (20159346)
|
Keywords | rCBF SPECT / cerebral blood flow / Xe-133 / Tc-99m-HMPAO |
Research Abstract |
Xe-133による脳血流SPECT画像で局所的な脳血流低下があり,ほぼ同時期にTc-99m-HMPAOによるSPECTが行われた30例(急性・亜急性期の脳血管障害を除く)について,低血流域描出の乖離,およびX線CT所見との対比を行った.Tc-99m-HMPAOがXe-133 rCBF SPECTと同程度の血流低下域として描出されたのは6例(20%),Xe-133より軽微なもの11例(37%),血流低下を指摘できなかったもの13例(43%)であった.Tc-99m-HMPAOで血流低下を指摘できなかった群の低下域の局所脳血流は24〜35ml/100g/min.であった.Tc-99m-HMPAOの取込み低下の程度は,血流値とは相関せず,むしろX線CT上の異常所見とよく対応した.Tc-99m-HMPAOの取込み低下には,血流値より摂取や停滞が損なわれる脳組織の損傷が直接関与すると考えられた.この損傷がおこる血流低下には細胞毎の閾値があり,その閾値は血流値に対しポアッソン分布になると考えられる.従って,脳血流値に対するTc-99m-HMPAOの取込みの関数は,前述のポアッソン曲線の積分曲線,すなわち高血流域で飽和状となるS字状曲線になると解釈された. Tc-99m-ECDの集積,停滞に関しては今後の課題としたい.
|
Research Products
(1 results)