1995 Fiscal Year Annual Research Report
放射線感受性の異なる2つの培養細胞株を用いた早期放射線細胞死に関する基礎的検討
Project/Area Number |
07670983
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
三橋 紀夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (20008585)
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Keywords | 放射線感受性 / アポトーシス / 中間死 / 卵黄襄腫瘍 |
Research Abstract |
細胞起源を同じくするが放射線感受性の異なる2つの細胞株(NMT-1ならびにNMT-1R)を用いて照射後早期に認められる細胞死ならびにアポトーシスに関して比較検討した. 1.照射早期の形態学的変化 両細胞株にin vitroで5Gyの照射を行い.形態学的変化を経時的に位相差顕微鏡で観察すると,放射線感受性株であるNMT-1株ではアポトーシスに特徴的である形態学的変化が照射後6時間から出現し,照射後24時間ではより明確となった.この形態学的変化は照射線量の増加とともに顕著となった.一方,放射線抵抗性株であるNMT-1R株では10Gyの照射を行っても照射後24時間まで明らかな形態学的変化は認められなかった.アポトーシス検出キットであるアポタック染色ではNMT-1株に明らかな染色性が認められたがNMT-1R株では染色性は認められなかった. 2.DNA電気泳動 NMT-1株では形態学変化と一致してDNAの断片化をしめすラダーホ-メーションが認められたが,NMT-1株では認められなかった. 3.照射後の細胞周期の変化 NMT-1株ではG_2 delayがNMT-1R株に比較して長時間持続し,G_1 arrestも認められた.一方,NMT-1R株では照射による障害からの回復が速く明らかなG_1 arrestは認められなかった. 以上の結果より,放射線感受性の高低はアポトーシスの多寡と関連しており,放射線誘発のアポトーシスが放射線感受性の指標となりうる結論をえた.この研究成果はInt. J. Radiat. Biol.に掲載予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Mitsuhashi, N. et, al.: "A radiosensitive variant cell line, NMR-1R, isolated from a radiosensitive rat ysek sac Aumar cell line, NMF-1." Int. J. Radiat. Biol.(in press).
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[Publications] 長谷川正俊 他: "Radiation-induced Apoptosisと癌関連遺伝子に関する免疫組織化学的検討" 日本医放会誌. 55 (11). 53-54 (1995)
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[Publications] 長谷川正俊 他: "ヌードマウス移植ヒト腫瘍の放射線感受性とアポトーシスに関する実験的検討" 日放腫会誌. 7 (1). 47-53 (1995)
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[Publications] Mitsuhashi, N. et, al.: "Establishment and characterization of a new baman bng poorly differentiaby adenoancinoma cell, Glly, poreduing corcinoembyonic Aatigen (CFA) and CA19-9" Lung Cancer. 12 (1,2). 13-24 (1995)
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[Publications] Hasegawa, M. et al.: "Hyher fractionated and bynofractionated sadiation theoing for human malignant ghoma xenograft in nude micl" Jpn. J. Cancer Res.86 (9). 879-884 (1995)