1995 Fiscal Year Annual Research Report
血流調節とアンギオテンシン転換酵素阻害薬による内膜増殖防止を備えた特殊ステント
Project/Area Number |
07670989
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20115489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沓掛 康道 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (60186400)
加藤 俊彦 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (00185852)
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Keywords | ステント / アンギオテンシン転換酵素阻害薬 |
Research Abstract |
1.血流の調節を可能とするステント留置法の開発:ステント内に回収可能なフィルターを留置した後に離脱式バルーンを置く方法を検討したが、この方法には(1)フィルターの回収できる期間に制限のあることと手技がやや煩雑であること、(2)血流調節用バルーンとして離脱式のものでは回収が難しいことがわかった。そこで、渦巻型ステント留置法とヘパリンコーティングバルーンカテーテルの併用による方法を検討している。形状記憶性渦巻型ステントは作製可能であることがわかったが、径を小さくすることが次の課題である。 2.ACEIを用いる内膜増殖の防止:内膜増殖作用としてのアンギオテンシンIIの抑制はラットやウサギではACE阻害薬によってなされるが、イヌ、サル、ヒトではACE阻害薬に加えてキマ-ゼ拮抗薬(キモスタチン)を併用する必要があるという基礎データが報告されている。実験に用いる薬剤としては、ACE阻害薬以外をも検討する必要がある。 3.ステント留置による内膜増殖の検討:(1)成犬における検討:成犬の下大静脈内に自作Zステントを留置し、血管造影で追跡観察した結果、内膜増殖の発生を認めたが、側枝である肝・腎動脈の開存が確認された。(2)臨床例:頸動脈内、TIPS路内にウォールステントを留置した。術前の放射線照射が内膜防止に関与することが示唆された。
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