1995 Fiscal Year Annual Research Report
PETを用いた代謝測定による甲状腺癌の診断と治療効果測定
Project/Area Number |
07671011
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 雅之 九州大学, 医学部, 助手 (40240907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 毅 九州大学, 医学部, 医員
福村 利光 九州大学, 医学部, 助手 (90199266)
桑原 康雄 九州大学, 医学部, 講師 (30150436)
一矢 有一 九州大学, 医学部, 講師 (00117425)
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Keywords | ポジトロンCT(PET) / フッ素18標識フルオロデオキシグルコース / 炭素11標識メチオニン / 甲状腺癌 |
Research Abstract |
1.正常ボランティア5名にフッ素18標識フルオロデオキシグルコースを用いたポジトロンCTを行った結果、正常甲状腺組織の糖代謝は平均で骨格筋の約2倍であった。また、正常ボランティア3名に炭素11標識メチオニンを用いた、ポジトロンCTを行い、正常甲状腺組織のアミノ酸代謝は平均で骨格筋の約1.2倍であった。 2.甲状腺癌術後患者に対しては、フッ素18標識フルオロデオキシグルコースを用いたポジトロンCTを10名に、炭素11標識メチオニンを用いたポジトロンCTを2名に行った。この結果、術後残存腫瘍および再発腫瘍では糖代謝、アミノ酸代謝ともに正常甲状腺組織よりも亢進していることが明らかとなった。 3.今後、症例数をさらに増やすとともに、各種画像診断検査の対比、病理組織学的診断との対比による解析等を行い、放射性ヨード治療を施行した患者については経過観察のための検査を予定している。
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