1995 Fiscal Year Annual Research Report
超高速X線CTを用いた三次元脳CTアンジオグラフィーの基礎的ならびに臨床的検討
Project/Area Number |
07671013
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
内野 晃 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (00160284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 祥 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50161641)
加藤 明 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70233773)
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Keywords | CTアンジオ / 頚部動脈 / 超高速X線CT |
Research Abstract |
DSA-2型ファントム(京都科学)を用いて基礎的実験を行った.内径が4.0,6.0,8.0mmの3種類で,狭窄率が各々25%,50%,75%の計9種類の血管ファントムを選択した.造影剤はイオパミドール(イオパミロン300,日本シェーリング)を1/24に希釈してCT値約380HUの水溶液を作成した.使用したCT装置はイマトロンC-150(イマトロン社)で,スライス幅を1.5mmと3.0mmの2種類を選択したので,計18種類のデータが得られた.データ収集はボリュウムスキャン法で,FOVは210mm,0.3secスキャンで,MIP法を用いて再構成画像を得た. スライス幅が1.5mmと3.0mmとでは,正常部と狭窄部との境界の鮮明度は明らかに1.5mmの方が優れていた.狭窄率の評価では,内径8.0mmではいずれもほぼ満足な結果が得られたが,6.0mm,4.0mmと細径になるほど75%狭窄は過大評価,25%狭窄は過少評価する傾向があった.50%狭窄ではいずれもほぼ正当な評価が得られた. これらの結果から,スライス幅は1.5mmを選択すべきであると考えられる.しかし,スライス枚数は現在の使用機種では40が上限であるため,撮像範囲がわずか6cmとなってしまい,臨床応用においては撮像範囲の設定に注意を要する.また,狭窄率の評価においては,上記の傾向を十分に考慮しながら行わねばならず,特に細径の動脈では注意深い評価が必要であると判明した.
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