1996 Fiscal Year Annual Research Report
高線量率小線源治療と局所腔内加温同時併用による食道粘膜の障害と治療効果比の検討
Project/Area Number |
07671036
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
播磨 敬三 関西医科大学, 医学部, 講師 (20121973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河 相吉 関西医科大学, 医学部, 講師 (30152896)
赤木 清 関西医科大学, 医学部, 講師 (30098115)
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Keywords | 食道癌 / 腔内加温療法 / 腔内放射線療法 / 放射線障害 |
Research Abstract |
食道癌患者にRF波を用いた腔内加温療法(Endura diothermo100A:オリンパス社)と腔内放射線療法(192-Ir小線源治療装置:マイクロセレクトロン)併用、特に同時併用における組織学的検討を行い、小線源温熱療法の至適線量、温熱療法の至適加温、及び併用時期について検討した。食堂癌患者に対して、ニリアックで外部照射60Gy(2Gy×30回)後、上記装置で小線源療法マイクロセレクトロンで追加照射、42.5℃〜43.5℃加量を週1回の併用を施行した。平成7年及び8年度で10症例を施行し、CR2例、PR7例、1例中止であった。10症例とも進行癌に対し、従来の放射線療法に比して著効な結果を得た。正常組織への障害、特に出血、Fistel形成も認めなかった。臨床面では、リニアックによる外部照射60Gyとマイクロセレクトロンと温熱の同時併用によって、著効な腫瘍縮小と正常組織障害の現象が得られた。本結果は1997年の国際ハイパーサーミア学会(イタリア)、及び日本医学放射線学会で発表した。家兎を用いた腔内加温及び腔内照射は、同時加温のアプリケーターの開発が出来ず、現在、別々に照射,加温時期を別々に行い、15羽の家兎に照射、温熱処理を行い、生存期間、食道粘膜障害を検討中である。又、オリンパス(株)と共同研究で新たな小型アプリケーターの開発中である。
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