1995 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による生体リズム機能低下の日中脳機能に与える影響
Project/Area Number |
07671095
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
白川 修一郎 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健研究部, 室長 (20100141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小栗 貢 東邦大学, 理学部, 教授 (60120250)
亀井 雄一 国立精神, 神経センター・精神保健研究所, 研究員 (60233970)
大川 匡子 国立精神, 神経センター・精神保健研究所, 部長 (80160430)
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Keywords | 老年者 / 睡眠・覚醒リズム / 体温リズム / 睡眠障害 |
Research Abstract |
老年性痴呆疾患における夜間異常行動や昼夜逆転の睡眠などは、看護の大きな問題となっている。また、老年者の25%以上が何らかの睡眠障害により日中の眠気を訴え、生活に支障をきたしている。日中の眠気の増大は脳の正常な活動を低下させ、痴呆老年患者での反応性の低下や治療効果を阻害する大きな要因ともなっている。この日中の眠気の増加による脳機能の低下は、生体リズムの異常によるものと加齢による覚醒機能の低下が考えられる。 平成7年度は、正常加齢による生体リズムの機能低下が日中の眠気の出現と覚醒水準の低下にどのような影響を与えているかを解明し、正常者において、活動量より推定した行動的眠気と覚醒水準との関係を明確にするため以下の研究を遂行した。 精神機能が正常で顕著な身体疾患の認められない(1)健常若年者10名、(2)常勤健常中高年者10名、(3)健常老年者10名について、連続1週間異常のリスト・アクチグラフ(mini-motion logger actigraph)による活動量の計測と、携帯型深部体温測定装置(携帯用長時間体温ロガー)による体温リズムの測定を行った。また、健常老年者を対象に活動量の測定と深部体温の測定と同時に日中の多数回のアルファ・アテニュエーションテストを行った。これにより、健常老年者における日中の眠気や睡眠の出現が体温リズムとリンクしており、その頂点位相に出現すること、夜間睡眠と深部体温リズムが老年者では内的脱同調を起こしており、これが夜間睡眠のクオリティを障害している可能性が高いことが判明した。
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Research Products
(2 results)