1995 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト肥満成因としてのβ_3アドレナリン受容体の意義解明に関する研究
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07671149
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 俊秀 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60079770)
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Keywords | 肥満 / β_3受容体 / β_3受容体mRNA / β_3受容体蛋白 / 白色脂肪細胞 / 胆嚢内皮細胞 |
Research Abstract |
我々は現在までにヒト術中摘出白色脂肪標本を用い、健常成人では脂肪細胞にβ_3受容体が存在する事をβ_3受容体c-DNAプローベを用いるノザンブロット法にて確認し、しかも量的には腸間膜=後腹膜>皮下脂肪組織の順に多くβ_3受容体m-RNAが存在する事を報告してきた。しかし、肥満者ではその15.4%(2/13)にβ_3受容体m-RNAの発現の極端に弱い例が存在した。この事はβ_3受容体の減少は肥満原因になりうる事を示す発見と考えられた。しかし、この結果はすべてpolymerase chain reactionにて増幅後の測定結果であった為、定量的に意義に関しては相対的な価値しかない。そこで今年度はこの問題点を解決し、肥満成因としてのβ_3受容体の意義を明確にする為、ウエスタンブロット法を用いβ_3受容体蛋白レベルの定量化を試みた。その結果、ニュージーランドウサギを用いて今回作製した2種類のβ_3受容体抗体(β_3受容体のN末端合成フラグメントとC末端合成フラグメントを用いて作製)を用いてヒト胆嚢内皮細胞とヒト白色脂肪細胞を染色すると、両抗体ともに両組織にて染色可能であった。しかし、今回作製した抗体はどちらも抗体価が低くウエスタンブロット法にて両組織を検討してみたが、β_3受容体蛋白は検出不能であった。そこで現在更に抗体価の高い抗体を作製する為、前述のβ_3受容体のN末端合成フラグメントとC末端合成フラグメントを用いて再作製を試みるともに、他の部位を認識するβ_3受容体合成フラグメントを用いても抗体を作製中である。今後これらの抗体が作製されしだい、ヒト白色脂肪細胞にてβ_3受容体蛋白の検出を試みる予定にしている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] YOSHIDA,T.,et al.: "Thermogenic anti-obesity effect of Bofu-tsuso-san in MSG obese mice" Int.J.Obesity. 19. 717-722 (1995)
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[Publications] YOSHIDA,T.,et al.: "Effects of nicotine on norepinephrine turnover of mice subigected to emotional stress" Pathophysiology. 2. 205-210 (1995)
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[Publications] YOSHIDA,T.,et al.: "Effect of CL316,243,a specific β_3-adrenoceptor agonist,on sympathetic nenous system activity in mice" Metabolism. (in press). (1996)
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[Publications] YOSHIDA,T.,et al.: "Anti-obesity and anti-diabetic effects of magindol in yellow KK mice,Especially,its actirating effect on brown adipose tissne theimogenesis" Clin.Exp.Pharmacol.Physiol.(in press). (1996)