1996 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカイン依存性白血病細胞株の分化誘導の解析と顆粒球系分化特異的転写の同定
Project/Area Number |
07671192
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村手 隆 名古屋大学, 医学部, 講師 (30239537)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 達也 名古屋大学, 医学部, 医員
木下 朝博 名古屋大学, 医学部, 助手 (60283446)
堀田 知光 東海大学, 医学部, 教授 (70173606)
|
Keywords | IL-3 / MB-02 cell / eosinophilic differentiation / transcription factor |
Research Abstract |
GM-CSF依存性細胞株MB-02におけるIL-3での好酸球分化を解析する目的で、更にIL-3receptor αを遺伝子導入したMB02-IL3Rα株を作成したところ、IL-3の濃度に応じてMB-02同様の好酸球分化を示した(投稿準備中)。培養面での有利さからこのMB02-IL3Rα株を材料として、本年度は好酸球特異的転写調節因子の解析を開始した。GM-CSF及び各濃度のIL-3で刺激したMB02-IL3Rα株の核蛋白を作成した。既報eosinophilperoxidaseの5'側のプロモーターfragmentをPCR法にて作成しgel shift assayにてこの領域に結合する蛋白を検索した。特に低濃度のIL-3刺激時(好酸球分化誘導条件)の変化に着目したが、予備実験では著明な変化を認めなかった。現在さらに領域を拡げてプロモーター及びエンハンサーに結合する分化特異的蛋白の候補を検索中である。他の好酸球特異形質であるeosinophil major basic protein(MBP)についても同様の検索を始めるべく検討中である。MBPのプロモーターは最近の報告によればP1とP2の2種類存在するとされているため、MB02-IL3Rα株でのMBP trans criptionについてどちらが有意か決定した後、PCR法にてプローブを作成し同様に実験を行いたい。 一方、今年度の研究計画書にも述べた如く、プロモーターないしエンハンサーを用いたDNAaffinityカラムでの分化特異的蛋白の同定の試みについても、現在カラム作成等の基礎実験を開始した。方法論的に問題がなければ一般的プロモーターでの予備実験を開始する予定である。
|