1996 Fiscal Year Annual Research Report
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07671196
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| Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
大野 仁嗣 京都大学, 医学研究科, 助手 (40263082)
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| Keywords | 悪性リンパ腫 / 染色体転座 / 腫瘍関連遺伝子 / BCL6遺伝子 / 3q27転座 / H4 histone遺伝子 / long-distance PCR |
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| Research Abstract |
1、悪性リンパ腫に認められる染色体転座の切断点近傍から、新しい腫瘍関連遺伝子が次々にクローニングされてきた。BCL6遺伝子を責任遺伝子とする3q27転座は、免疫グロブリン遺伝子だけでなく、多様な染色体領域を転座のパートナーとすることがわかっている。t(3;6)(q27;p21)は、自験例を含めて4例の報告があることから、recurrentな染色体転座であると考えられる。我々は、BCL6遺伝子のプローブを用いて2症例のt(3;6)の転座接合部をクローニングし、切断点が互いに極めて近傍していることを示した。次いで、クローニングによって得られた6p21.3上の切断点近傍に、新たなH4 histone遺伝子が位置することを見出した。t(3;6)の結果、BCL6の調節領域にH4遺伝子が同じ方向に結合することになる。H4遺伝子は細胞周期に密接に関連して発現調節を受けていることから、BCL6遺伝子の発現調節の破綻をもたらす新たなメカニズムが明らかにされた。
2、染色体転座の転座接合部を効率よく検出する新しいPCR増幅法(Long distance PCR,LD-PCR)を開発した。B細胞性腫瘍に特異的な染色体転座であるt(14;18),t(8;14),t(3;14),t(3;22),t(2;3),t(14;19),t(9;14)の転座結合部のLD-PCRが可能になった。t(14;18)のLD-PCRによる検出は従来のサザンブロットに完全にとってかわることができる。得られたPCR産物の解析から、BCL2遺伝子上の切断点は30kbにわたって広く分布していることが明らかになった。t(8;14)のLD-PCRによる検出は、臨床検体や剖検検体に応用し、その有用性を明らかにした。
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[Publications] Yabumoto,K.,Ohno,H.: "Rearrangement of the 5′cluster region of the BCL2 gene in lymphoid neoplasm : a summary of nine cases." Leukemia. 10. 970-977 (1996)
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[Publications] Muramatsu,M.,Ohno,H.: "Rearrangement of the BCL6 gene in B-cell lymphoid neoplasms : comparison with lymphomas associated with BCL2 rearrangement." Br.J.Haematol.93. 911-920 (1996)
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[Publications] Akasaka,T.,Ohno,H.: "Application of long-distance polymerase chain reaction to detection of junctional sequences created by chromosomal translocation in mature B-cell neoplasms." Blood. 88. 985-994 (1996)
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[Publications] Akasaka,T.,Ohno,H.: "p53 mutation in B-cell neoplasms with reference to oncogene rearrangements associated with chromosomal translocations." Jpn.J.Cancer Res.87. 930-937 (1996)
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[Publications] Akasaka,T.,Ohno,H.: "A recurring translocation,t (3 ; 6)(q27 ; p21),in non-Hodgkin's lymphoma results in replacement of the 5′regulatory region of BCL6 with a novel H4 histone gene." Cancer Res.57. 7-12 (1997)
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[Publications] 大野仁嗣,林孝昌: "B細胞性腫瘍における遺伝子変異-大細胞型リンパ腫を中心として-。" 臨床血液. 37(5). 404-407 (1996)
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[Publications] 大野仁嗣(分担): "Molecular Medicine 臨時増刊号 遺伝子病マニュアル" 中山書店, 399 (1996)
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[Publications] 大野仁嗣(分担): "臨床染色体診断法" 金原出版, 751 (1996)
