1995 Fiscal Year Annual Research Report
細胞接着分子を介した造血幹細胞の増殖制御の分子機構
Project/Area Number |
07671206
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金倉 譲 大阪大学, 医学部, 助手 (20177489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 淳 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
北山 等 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
池田 弘和 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 細胞外マトリックス / フィブロネクチン / インテグリン / 造血幹細胞 / アポプトーシス / c-kit / 細胞接着因子 |
Research Abstract |
細胞外マトリックスの一分子であるフィブロネクチンは、細胞接着ばかりでなく造血調節にも関与していると推測されている。フィブロネクチンの受容体としては、インテグリンVLA4(α_4β_1)とVLA5(α_5β_1)が知られている。各種ヒト血液細胞株を用いてフィブロネクチンの作用を検討すると、VLA4^+VLA^<5+>細胞株ではアポトーシスが認められたのに対し、VLA4^+VLA5^-細胞株ではアポトーシスは認められなかった。そこで、VLA4^+VLA^<5->(α_4^-α_5^-β_1^+)細胞へα_5遺伝子を導入することによりフィブロネクチンにでアポートシスが誘導されるVLA4^+VLA5^+(α_4^+α_5^+β_1^+)細胞を作製した。現在これらの細胞株を用いてアポトーシス誘導シグナルを解析中である。また、正常単球やHL-60細胞を分化誘導させて得た単球においてもフィブロネクチン/VLA5の相互作用によりアポトーシスが誘導されることも明らかにした。 一方、c-kitレセプターチロシンキナーゼ(KIT)は、ストローマ細胞に発現されている膜結合型増殖因子(stem cell factor)を介して造血幹細胞やマスト細胞の接着にも関与していると考えられている我々は、4種の腫瘍性マスト細胞株において、c-kit遺伝子に恒常的活性化点突然変異が存在することを明らかにした。これらのc-kit活性化変異は、jaxtamembrane領域とキナーゼ領域内に認められるが、特にキナーゼ領域内のAsp変異によりKIT蛋白の恒常的な活性化と崩壊が生ずることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kitayama,H.: "Constitutively activating mutations of the c-kit proto-on wgene confer factor-independent growth and fumoringenisity" Blood. 85. 790-798 (1995)
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[Publications] Matsumura,I.: "Growth response of acute myeloblastic leukemia cells to reconbinant human thrombopoietin" Blood. 86. 703-709 (1995)
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[Publications] Tsujimura,T.: "Constitative activation of c-kit in FMA3 murine mastocutoma cells caused by deletion of sevenamino acids" Blood. 87. 273-283 (1996)
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[Publications] Hashimoto,K.: "Trans forming and differentiation in ducing potentials of c-kit receptor fyrosine kinase with activating mutations" Am.J.Pathol.148. 189-200 (1996)
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[Publications] Moriyama,Y.: "Role of aspartic acid 814 in the function and expression of c-kit receptor tyrosine kinase" J.Biol.Chem.271. 3347-3350 (1996)
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[Publications] Terui,Y.: "Up-regulation of VLA-5 expression during monocytic differentiation and its roles in negative regulation" J.Immunol.in press. (1996)