1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671222
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小松 則夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (50186798)
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Keywords | トロンボポエチン / UT-7 / TPO / シグナル伝達分子 / c-mpl |
Research Abstract |
血小板産生を促進因子する、いわゆるトロンボポエチンは長年にわたる追跡にもかかわらず、最近までその存在さえ疑問視する向きがあった。ごく最近になってトロンボポエチンはc-mpl癌遺伝子のリガンドとして精製、クローン化された。この蛋白をマウスに投与すると血小板数は4倍に増加し、c-mplのノックアウトマウスでは血小板数が85%減少することが確認され、c-mplリガンドがまさにトロンボポエチンそのものであること立証された。我々はごく最近新しくクローン化されたトロンボポエチンに増殖依存性を示し、巨核球の性格を有する亜株UT-7/TPOの樹立に成功した(Blood印刷中)。UT-7/TPO細胞をトロンボポエチン非存在下で24時間培養後、新たにトロンボポエチンを添加し、経時的に細胞を採取し、蛋白を抽出。SDS-PAGEにて蛋白を分画し、ニトロセルロース膜に転写後、抗リン酸化チロシン抗体でウエスタンブロットを行った。トロンボポエチンにより新たなチロシンリン酸化された蛋白の分子量は145kDa、130kDa、120kDa、95kDa、80kDa、66kDa、56kDa、52kDa、44kDa、42kDaであった。そこで本研究ではこれらの分子の同定を試みた。本研究により、(1)145kDa蛋白=phospholipase C-γ1(論文投稿中)、(2)130kDa蛋白=JAK2チロシンキナーゼ(Blood印刷中)、(3)120kDa蛋白=GTAase activating protein(論文投稿中)、(4)66,56,46kDa蛋白=Shc(論文投稿中)、(5)44,42kDa蛋白=MAPキナーゼ(BBRC217:230,1995)、であることを明らかにしたので、ここに報告する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小松則夫: "血小板系造血因子としてのc-Mpl ligandトロンボポエチン" 日本血栓止血学会誌. 6. 137-141 (1995)
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[Publications] Minami Yamada: "Trombopoietin induces tyrosine phosphorylation and activation of mitoge-activated protein kinases in a human thrombopoietin-dependent cell line" Biochem. Biophys. Res. Co.217. 230-237 (1995)
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[Publications] Kazuo Yoshida: "Studies on natural ST2 gene products in the human leukemic cell line UT-7 using monoclonal antihuman ST2 antibodies" Hybridooma. 14. 419-427 (1995)
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[Publications] Noriko Komatsu: "Establishment and characterization of the thrombopoietin-dependent magakaryocytic cell line, UT-7/TPO" Blood. (印刷中). (1996)
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[Publications] 小松則夫: "Annual Review 血液1995(多血症とエリスロポエチンレセプター異常)" 中外医学社, 7 (1995)
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[Publications] 小松則夫: "Annual Review 血液1996(エリスロポエチン受容体の構造と機能)" 中外医学社, 6 (1995)