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1996 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病性腎障害および血管障害におけるAGEsの役割の検討

Research Project

Project/Area Number 07671240
Research InstitutionUNIVERSITY OF TOKYO

Principal Investigator

田口 淳一  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30236400)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅津 道夫  東京大学, 医学部・付属病院, 医員
大野 実  東京大学, 医学部・付属病院, 助手 (00185349)
KeywordsAGEs / 酸化ストレス / 血小板 / バルーン障害モデル
Research Abstract

糖尿病の血管障害及び腎障害におけるAGEsの役割を検討した。AGEsは糖尿病の合併症の原因物質として重要な役割をもっているが我々はAGEsがラットにおいて頚動脈バルーン障害後新生内膜に高度に沈着することを明らかにした。これはわずか数日で沈着が認められることより高血糖によるAGEsの産生とは異なるメカニズムであると考えられた。我々はそれが酸化ストレスによるものと判断し頚動脈バルーン障害局所での活性酵素の有無を調べたところ,障害側で高度に上昇していることを確認した。AGEsはin vitroにおいても過酸化水素の存在下で高度の糖がなくても産生が亢進することを確認している。さらに抗酸化薬のプロブコールは内膜の増殖の抑制とともに内膜のAGEsの沈着を抑制した。以上より血管におけるAGEsの沈着は酸化ストレスにより制御されていることが明らかになった。さらにAGEsの産生阻害薬のアミノグアニジンは内膜の産生を抑制することよりAGEsの沈着が内膜の産生に関与している可能性が明らかになった。AGEsは我々の研究の結果,血小板の凝集も亢進させることが明らかになった。これは血小板とAGEsとの相互間で活性酸素が産生され,アラキドン酸の関与により凝集が亢進することが明らかになった。以上よりAGEsは活性酸素(酸化ストレス)により産生され,血管障害を増強し、また血小板の凝集を亢進させることにより動脈硬化や腎障害に関与していることが明らかになった。上記結果は現在投稿中(Cir.Res及びJBC)である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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