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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト内分泌腺悪性腫瘍におけるインスリン様成長因子・受容体・結合・蛋白の研究

Research Project

Project/Area Number 07671289
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

八代 享  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20157978)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 原 尚人  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80189688)
Keywords副腎皮質腫瘍 / インスリン様成長因子受容体 / 副腎皮質癌
Research Abstract

ヒト副腎皮質腫瘍におけるIGF受容体の研究
【目的】ヒト副腎皮質腫瘍におけるインスリン様成長因子(IGF)の役割を解明するための基礎的検討として、副腎皮質線腫と癌についてIGF受容体の解析を行った。
【方法】手術時に得られた副腎皮質腫瘍組織(機能性副腎癌2例、コーチゾール産生腺腫4例、アルドステロン産生腺腫3例)を対象とし、組織から粗膜分画を作成した。受容体の解析は^<125>I-IGF-I、^<125>I-IGF-II粗膜分画とのreceptor binding assayで行った。さらにSDS-PAGEにより受容体の分子量を測定した。
【結果】ヒト副腎皮質腫瘍組織にはIGF-I、IGF-IIのそれぞれに対する特異的な受容体が存在した。50%結合阻害はIGF-I受容体ではIGF-I 10-20ng/ml、IGF-II受容体ではIGF-II 5-10ng/mlの濃度であった。SDS-PAGEではIGF-I受容体は135K、IGF-II受容体では250Kの部位にバンドを認めた。癌では腺腫に比較して特異的結合が高値を示したが、Scatchard analysisから親和恒数の変化によるものでなく、受容体数の増加によるものであった。癌では腺腫に比較してIGF-I受容体数(75±12VS17±3fmol/mg protein)、IGF-II受容体数(68±9VS21±5fmol/mg protein)と明らかに高値であった。
【結語】ヒト副腎皮質腫瘍組織にはIGF-I、IGF-IIのそれぞれに特異的な受容体が存在し、癌では腺種に比較して受容体数が増加していた。IGF受容体がヒト副腎癌細の増殖に関与している可能性がある。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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