• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1995 Fiscal Year Annual Research Report

MMPとTIMP発現よりみた動脈硬化症の発生メカニズム

Research Project

Project/Area Number 07671308
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

善甫 宣哉  山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (00206666)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤岡 顕太郎  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (80238542)
Keywords動脈硬化 / 内膜肥厚 / 動脈瘤 / matrix metalloproteinase / tissue inhibitor of metalloproteinase
Research Abstract

ゼラチンを基質としたzymographyは、正常大動脈の標本では弱い72kDと64kDのゼラチン分解活性を示した。閉塞性動脈硬化症の標本では強い92kDのゼラチン分解活性と、弱い72kDのゼラチン分解活性および強い64kDのゼラチン分解活性を示した。動脈硬化性動脈瘤の標本では非常に強い92kDのゼラチン分解活性と、弱い72kDおよび64kDのゼラチン分解活性を示した。これらのゼラチン分解活性はEDTAおよび1,10-phenanthrolineで完全に抑制され、matrix metalloproteinaseと判断された。カゼインを基質としたzymographyは、正常大動脈の標本と閉塞性動脈硬化症の標本では弱い72kDのカゼイン分解活性を示した。動脈硬化性動脈瘤の標本では強い72kDのカゼイン分解活性と強い52kDのカゼイン分解活性を示した。72kDのカゼイン分解活性はPMSFで完全に抑制され、serine proteinaseと判断された。52kDのカゼイン分解活性はPMSFで抑制されず、EDTAおよび1,10-phenanthrolineで完全に抑制され、matrix metalloprogteinaseと判断された。
MMP-1、MMP-2、MMP-3、MMP-9、TIMP-1、TIMP-2に対する抗ヒトモノクローナル抗体を使用したWestern blottingでは、MMP-2およびMMP-9はzymographyと同様の結果であった。MMP-1、MMP-3、TIMP-2は検出されなかった。TIMP-1は閉塞性動脈硬化症の標本で弱く検出されたが、動脈硬化性動脈瘤の標本では強いTIMP-1が検出された。
以上の結果より、正常大動脈では潜在型72kDIV型コラゲナーゼが分泌され、閉塞性動脈硬化症では潜在型72kDIV型コラゲナーゼの活性化と92kDIV型コラゲナーゼおよびTIMP-1の弱い分泌が認められ、動脈硬化性動脈瘤では92kDIV型コラゲナーゼとTIMP-1が強く分泌されることが明らかとなった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi