1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671334
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
猪口 貞樹 東海大学, 医学部, 助教授 (60160008)
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Keywords | ヒト表皮細胞 / 遺伝子治療 / 糖尿病 / アデノウイルスベクター / SCIDマウス |
Research Abstract |
1.ヒトpreproinsulin組み替えadenovirus vectorの作製と機能解析。 MTTpromotorの下流にヒトpreproinsulin C-DNAを連結したものを組み替えたadenovirus vectorを作製した。ウイルスベクターを各種cell lineおよびヒト皮膚初代培養細胞に感染し、培養上清のproinsulin濃度をRIAにて測定したところ、分泌が確認できた。proinsulinの分泌はm. o. i. 20程度で感染すると最も良好で、50uMのZnCl_2により分泌量は5倍以上に増加した。 2.免疫不全マウスを用いた糖尿病モデルの作製。 STZ100ng/gを5日間連続投与することにより、重症複合免疫不全マウスの約50%に糖尿病を誘発することが可能であった。 3.糖尿病モデルを用いた検討 糖尿病モデルマウスに上記ウイルス感染細胞の培養上清を濃縮して腹腔内投与したところ、24時間以内に血糖の低下が見られ分泌蛋白の生物活性が確認された。 また、ウイルスベクターを感染させたヒト皮膚初代培養細胞を免疫不全糖尿病マウスに移植したところ、移植後24-72時間の間、空腹時血糖が低下した。 4.今後の計画 (1)組み替えAAV vectorの作製 (2)in vivoにおけるproinsulinの発現調節
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