1996 Fiscal Year Annual Research Report
会陰部人工肛門造設に関する基礎的研究(特に人工括約筋装置の開発を中心に)
Project/Area Number |
07671351
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
今 充 弘前大学, 医学部, 教授 (00003476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須貝 道博 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (70206390)
羽田 隆吉 弘前大学, 医学部・附属病院, 教授 (50125457)
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Keywords | 人工肛門 / 離断結腸運動日内変化 |
Research Abstract |
人工肛門造設後の結腸運動の日内変化と上部消化管運動相との連関についての研究を行った。 【方法】 12頭の雄雑犬の結腸に等間隔に4個,上部消化管運動相を知るため回腸末端に1個のフォーストランスデューサーを縫着し,慢性犬とした。一日一回の摂餌(20g/kg/10g/kg)後,12時間腸管運動記録を施行。4頭で結腸中間に完全離断二連銃式人工肛門(外来神経温存)を造設,口側・肛側結腸運動を記録した。 【結果】 1.餌食後,結腸では部位・観察時期によらず収縮群と無運動期が交互に繰り返した。回腸運動が食後期相から空腹期相に転じる時期(20g/kg後12.7±0.4h,10g/kg後10.4±0.4h)に結腸各部位の無運動期長が食後期の平均3倍延長した。収縮群の持続時間に変化はなかった。無運動期長開始時期と回腸運動相転換時期との間は高い相関(r=0.96-0.92,p<0.001)がみられた。腹部X線連続撮影(20g/k食餌)では,摂取物は8-10hで結腸最遠位到達,12-14hでは小腸から摂取物の完全排出がみられた。回腸運動相転換はこの時期にみられた。 2.人工肛門造設後,口側結腸運動は離断前と変化なかったが,肛側結腸では回腸運動相転換時期で見られた無運動期延長は消失,36.5±2.3min周期で収縮群が規則正しく反復した。肛側結腸遠位では僅かの遅延時間をもって,同じ周期で収縮群が繰り返した。 【結論】 1.結腸無運動期延長が結腸運動の空腹期パターンである。この延長に結腸内容の有無・移動ではなく,神経・体液性機構が関与すると考えられた。 2.人工肛門造設後の肛側結腸運動から,結腸はいずれの小部分も独自の収縮リズムをもち,その収縮が遠位部位に伝播するか,あるいはその収縮リズムが近傍遠位部位の収縮リズムを支配する機構(relaxation oscillator)が存在することが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hada R,Wajima N,et al: "Colonic motor response to varied amount of meal in intact and colostomied dogs" Gastroenterology. 110. A674 (1996)
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[Publications] Hada R,Wajima N,et al: "Diurnal motor change in canine colostomized segment" Gut. 39. A135 (1996)