1995 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト消火器癌に表現される補体CD59(Protectin)の生物学的意義について
Project/Area Number |
07671352
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
三上 泰徳 弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (30183627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 豊明 弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
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Keywords | 胃癌 / CD59 |
Research Abstract |
間接蛍光抗体法:抗CD59抗体に対しても各細胞株とも細胞膜に蛍光を認め陽性細胞率はそれぞれ90%,80%,50%,15%であった. 抗CD59抗体を用いた免疫組織化学染色:胃癌46例の切除標本を抗CD59抗体を用いて免疫組織化学染色した結果,CD59陽性例は28例,60.9%であった.組織型別にCD59陽性例をみると,分化型癌と低分化腺癌と二型に分類すると,CD59の発現率は分化型癌で27例中15例55.6%,未分化型癌で19例中13例68.4%と,未分化型癌でやや発現率が高かった.CD59発現率はstageIとIIの早期群とstageIIIとIVの進行群を比較するとCD59発現率はそれぞれ42.9%,83.3%であり,進行群で有意に高かった(p<0.02).深達度ではsmまでと比較して有意差はないものの深達度が増すにつれCD59発現率は高率となった.リンパ節転移では,転移なし群のCD59発現率は45.8%,転移あり群は72.7%であり,リンパ節転移あり群で有意差はないが発現率は高かった.非癌健常部胃粘膜のCD59の発現をみると粘膜上皮にはCD59の発現は認めなかったが,粘膜,リンパろ胞のリンパ球の一部では発現していた. Northern blot hybridization:CD59は3本のバンドにハイブリダイズされた.CD59mRNAは検索した胃癌細胞株全てに検出されたが,MKN-74では他のMKN-28,MKN-045,KATO-IIIと比較してやや発現レベルが低かった.また胃癌組織では健常部胃粘膜組織よりも強い発現がみられた.CD59が発現しているとされるリンパ球^<5)>でも当然のことながらCD59の発現がみられた.
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